いろんな虫の孵化や羽化の瞬間を捉えた写真や幼虫と親の比較、立体視写真などがずらり。立体視をするための専用眼鏡の作り方も載っていますが、裸眼でじゅうぶん可能です。
昆虫の面白さは変態にありますね。
あんな青虫や芋虫や毛虫が、あんなさなぎになって、あんな親虫になる必然性はなんなのか・・・実に不思議。
とりわけ蛹(さなぎ)は興味深い状態です。
さなぎにならず親と同じ姿の子がちょろちょろするゴキブリは不完全変態だからつまらない。
卵→幼虫→さなぎ→成虫という経過をたどるものが完全変態ですが、ファーブルが見つけた事例には、幼年期が2つに変化する過変態というものがあるとか。なんだか充実した人生、というか虫生のようだけど、実は苛酷な環境に耐えるための適応つまり進化なのでしょう。
もっともファーブルはコテコテの反進化論者でした。
さなぎの中には目も口もないどろりとした粥状のものがあって、時を経るとどこがどうなるのか知らねど翅や肢になるのです。その無防備なお粥をストローで吸って成長する天敵もいて、食うか食われるかの厳しい世界。
考えれば卵だって、どろりとした均一の状態から顔や心臓ができるのだから、さなぎは第2の卵ってところか。
そこまで還元されるからには、成虫には幼虫やさなぎ時代の記憶なんてないでしょうね。そもそも昆虫に長期記憶なんて不要みたいだし。
それはそうと、変態という日本語から人間の性的倒錯(者)の意味を外せと言いたい。変態する生物に失礼じゃない?
しかもエッチ(H)という言葉はhentaiの略だそうですね。海外でもhentaiなる単語がちゃんとまかり通って重要な検索ワードとなってるし、ニッポンの恥だ。
しかし本日のカテゴリはイチャモン日本語ではありませぬ。
おざなりで作ったフェルトのてんとう虫ぬいぐるみ。ナナホシテントウのつもり。

現実の虫は苦手だけど、写真を見たり文を読むのは好きです。
我が家の貧弱な本棚には、『ファーブル昆虫記』のほか『クモの不思議』『昆虫学への招待』なども。
その他昆虫関連のおすすめ本。
『ゴキブリだもん
『素数ゼミの謎




