2006年07月31日

ブログはホームページよりも格が下

ブロガーから非難を浴びそうな主張を敢えてぶっ放すのが閑古鳥の余裕です。
自分がウェブページを作れるからと偉ぶってるわけじゃないんですよ。私だって、タグを手打ちしろと言われたらたちまち行き詰まります。

そしてまた、他人のブログには充実した内容で面白く有益なものが多数あることは重々承知しております。玉石混淆はホームページでもブログでも同じことです。
にもかかわらず、ブログとホームページの間には溝があり、やはりブログはホームページを抜けないと感じます(感じたい?)。

これをふたつの視点から考察してみます。
ひとつは私個人の事情。もうひとつはブログというシステムに潜む問題点。

従来サイトの手作りHTMLページもブログの動的生成ページもウェブページには違いありませんが、便宜上前者を「ウェブページ」、後者を「ブログページ」と表記することにします。

私個人にとってこのブログ『貧盗恋歌』は、以前から運営中のいくつかのサイトの下位に置かれた、いわば共同使い走りです。
カテゴリも概ね各サイトのテーマに即した分け方をしております。無関係な話題ものさばってきましたが、それもエッセイの醍醐味であります。ほんとはテーマ外のほうが書いてて楽しい。

これまではそれぞれのサイトにちょびこびとエッセイめいたウェブページをつけ、それを充実させたいと思っていました。ところがさっぱり筆が進まないのです。布人形1ページ(すでに削除)、柳腰亭2ページ、ぬいぐるみ1ページ、ABC縦横無尽は番外編にいくつか。
ネタなら100年分くらいあります。書きかけのウェブページもあまた。なのに仕上げてアップロードするに至らず長らく放置したものも・・・。

この心理的抵抗はどこから来ているのか。

自作ウェブページにはくだらないこと、いい加減なことはなるべく書きたくないんですよね。
えっ、まじ? じゃあ自分のウェブページはどれもくだらなくもなくていい加減でもないつもりか? ・・・と正面切って問い直されると汗顔の至りだけど、まあその「つもり」だったりします。

文章系ウェブページを作る(書く)には、画像(写真)系ウェブページとは違った面倒さがあります。主題に沿った内容、読みやすく平易な構成、起承転結などに配慮が要ります。何度か読み直し、誤字脱字や不適切な表現、修飾の係り具合を正すなど推敲を重ねます。あと重要なのが伐採作業。冗長部分やダブりをバッサバッサと切り落とし、仕上がるころには当初の半分くらいに量が減っているのが普通です。独立したページとなすにはそれなりのボリュームが必要だから、あまり短いとボツになったりします。
とてもそんな手間をかけているようには見えないと呆れられましょうが、浅学非才不器用無能なわたくしは努力してその程度でございます。

笑わば笑え、ウェブページは格調高くなければならないという思い込みが、気軽な更新を阻んでいるのです。

で、ブログを始めたら、ことんと脱力しちゃったんですよね。ブログだからテキトーでいいやって感じで。
見直し手直しはよほどひどい部分のみ。些細なことですが、言い換えが利くのに同一副詞や接続詞を多用するとか、必然性を欠く否定形、指示代名詞の氾濫、「〜かも。」「〜みたい。」などで終わるセンテンスが続くなど、以前はわりとこだわっていた無神経な表現も軒並み放置。『ヨダレが出るほどありがたい』『への字眉』など、無知だかわざとだか不明な描写も残しています。『目薬』は『注す』が正しいよな。

牛乳は子牛の飲み物』は牛乳否定派みたいなタイトルですが、文面は牛乳派とも思えてはっきりせず、唐突に終了。単なる思いつきでぱっぱと書いちゃったんです。
ほかにも顔がクサいだの、寝違えただの、ものもらいだのアホらしい身体問題をよくまあ恥ずかしげもなく・・・。
体操着の少女』はたった2行の文章と画像1個。本来(の良識ある私)なら、セーラー服こみで1ページにまとめていたはずです。分けたおかげでこのブログでは『体操着』が検索ワードの1位に躍り出ました(やばっ)。

テキトーに済ませられるところがブログの本領で、ブームの要因といえましょう。
結果、ウェブにはシロートがテキトーにものしたブログページがあふれ返り、その一端を私も担ぐこととなったのです。ウェブページに載せるには気が引ける雑多な駄文をぶち込める底なしゴミ箱・・・は言い過ぎかな。
書いているときは決してくだらないとまでは思っていないんです。でもアップしてしまうと、あ、またヘンなこと書いちゃったと後悔し、さりとてせっかく書いたのを削除するのは惜しい。その記事を下げるべく、追い立てられるように新記事を追加するのでありました。
世間への迷惑を最小限に抑えるため、宣伝やトラックバックを控えています。アクセスは少ないほうが、自由に大胆に書けますし。

次。ブログそのものの問題点です。

実はブログが台頭して、その恩恵をいち早く受けたのが私の英語サイトです。海外のさまざまな人気ブログからリンクされ、アクセスアップに役立ちました。ブログの悪口なんか言えた義理ですか。でも言う。

そういう紹介ブログの中には、1ページ内の正味文が単にリンク先のURLだけ(あるいはプラス簡単な説明)、なんてのがあるんです。それでも人が集まるのは、価値あるサイトを紹介してきたという過去の実績ゆえ。運営者たちの探索力と鑑識眼には敬服しつつも、人の褌で相撲を取って広告収入を稼いでるとの思いもぬぐえません。

さらに目障りなのが、雨後の竹の子のように湧いて出るアフィリエイトブログ。やむを得ない事情でいろんなブログを観察しましたが、中には不料簡なものも。自前の文がほとんどなく、広告で埋め尽くされた類です。『ブログでアフィリエイト収入を稼ごう』なんてキャッチコピーに乗せられて安易に手を染めたんでしょうね。
安易に手を染められるのがブログの特徴です。

どこで覚えたか、彼らの目標は可能な限りブログページを増殖させること。

オリジナルの記事を精力的に書き続け、まあまあ成功しているらしいアフィリエイトブログだって多数あります。が、ネタ切れになると、『今日は疲れたのでお休みします。』でお茶を濁す日も。それだけの一文を送信すれば、アフィリエイト広告がぎっしり詰まったブログページが一枚出来上がってしまうのです。しかもその短文の前後左右には『ランキング参加中。よかったらポチッと押してね。』が麗々しく並ぶ。押す人がいるのかって? もちろんお仲間の小遣い稼ぎ連です。相互リンクだけでは足りず、ランキングボタンも押し合いっこしてるんでしょうね。のみならず『お疲れ様。無理しないでね』などとコメントがついたり。コメントつける側もURLの露出を増したい思惑があるし。

こんなことがたやすくできるブログって、やっぱり格が下だと言われてもしかたないですよー。中身空っぽでも同じ1ページとしてひとしなみに検索されるとしたら、ウェブの前途は暗いもんです。それに比べたら、短くてつまらんネタでも、私のブログページのほうがずっとましじゃありませんか? (下を見て自己満足するなっ。)

言うまでもなくブログの弱点はコメントスパム、トラックバックスパムです。
特に海外からの無差別スパム攻撃はサーバの動作をも危うくするほどひどいらしい。各社とも対策に乗り出してはいるものの後手後手ですね。

情報発信と同時にコミュニケーションもできるからこそブログは拡大を続けているわけで、一般ブログでトラックバックやコメント機能を外すことにはためらいがありましょう。
スパム弊害はこれまでも掲示板で問題にされてきましたが、数において比較になりません。ブログは1サイトが数十〜数百の掲示板を抱えるようなもの。スパム業者にとっては入れ食いの楽園ですわ。

そして私の憂慮は、ブログのページ構成がウェブのスペースをいたずらに消費することです。

ブログは静的な通常サイトに比べると流動的に構築されています。
単位は「記事」ですが、ポピュラーな構成として、トップページにいくつかの新着記事が並び、「次ページ」として続き、ほかにカテゴリ別、月別、日別などに分類されます。ひとつ記事を書けば、それは最低5ページに収録されるわけです。
最近の検索エンジンはブログ優遇を見直したり、分別を始めたとも聞きますが、依然ブログはSEOに有利との説が蔓延しています。実際、検索ワードによってはブログばかり目につくことも稀ではありません。中身のダブったページがあふれ返ることの無駄を、ブログ考案者は、検索エンジンの設計者はなんと心得るのでしょう。戦中派・もったいない族・節約ママには歯がゆい限り。そうした節操なき増殖が、端然と1内容1ページを固持する従来のウェブページを数の力で凌駕し、検索されにくくさせているとしたら・・・ブログは格下どころではなく、もはや犯罪です。

そんなわけで、私は他にテーマを絞ったブログを持つ可能性がなきにしもあらずとしても、ブログをメインサイトにする意志はさらさらありません。
投稿者:ルノ 22:09 | コメント(6) | トラバ(0) | ブログ論
この記事へのコメント
よくわかりませんが、  参考になります。

最近ブログが人気ということです。  ブログのせいで、 ホームページが検索しにくくなるとしたら困ったものですね。  

いずれにせよ、 マスメディアでは得られない情報がありますね。
tatesimaさん  2006年08月01日 08:01
た、tatesimaさんは【 H 】さんとお知り合いですか? いえ、失礼しました。
よろしければご自分でもホームページかブログをお持ちになり、自己アピールの楽しさを味わってみませんか。
Runoさん  2006年08月02日 07:22
私は全面的なブログ移行も考えたのですが、ブログはオフラインで内容を確認できないので諦めました。私のウェブページは私自身が何かを参照したいときのために作られています。一般公開している目的の1つはバックアップです。自分のPCがイカれても、サーバに保存されているだけでなく、頼んでもいないのに検索エンジンがキャッシュ保存してくれるのですから‥。

というわけで、私のブログページの大半は「○○のウェブページを更新しました」とリンクするだけで終わっており、そのウェブページの末尾には「事実誤認、数値の誤り、変換ミス、リンク切れ等にお気づきの際は、ブログ○○からご指摘いただけると幸いです」とリンクを返しています。単に内部?リンクを増殖させているだけ、と言えなくもありません。内容を薄めているだけに、今のところ、私の関連では、ウェブページよりブログページが上位でヒットすることはありませんけど。

まあ、ブログで始めた人がウェブに入るには敷居が高いのかもしれませんが、ウェブで始めた人がブログを活用しようとすると、落ち着く先はこんなものかなと思わなくもありません。
篠原さん  2006年08月17日 16:58
ウェブページをメインにしている人がブログを更新情報だけに使うとしたらちょっともったいないような気がします・・・というのは滅多に更新をしない立場からの感想ですが。
ブログはテンプレートが準備されていて楽だけど、ページ毎にデザインを変えるなどができず、「中身で勝負」みたいな面もあって、実はごまかしがききにくいんですよね。ブログから始めてもいずれ自分でウェブページを作りたくなる人は多いのではないでしょうか。
Runoさん  2006年08月19日 12:24
「ブログから始めてもいずれ自分でウェブページを開きたくなる」、賛成票一票。
私は元々文章を誰かに向けて書くのが好きなので、その点ブログは私の感性にドンピシャリなのですが、やっぱりウェブサイトには劣ると思います。
現在運営しているもう一つのブログ(別記事へのコメントでアドレスを載せたサイト)も、いずれはまとめてウェブサイトにするつもりがありますし、メインブログに書いた記事の中の幾つかはウェブにまとめたいと考えています。

アフィリエイトの広告の記事も、とてもよく分かります。
私自身、アフィリエイトをやっていますが、私の場合は「自分の買った品や気になる品を書きたい」というのと、私が読み手の場合は「紹介されているものが気になったらその場で買いたい」と思うのでリンクを貼る、その中でアフィリエイトがあるとちょっとしたお店屋さん気分が味わえて楽しいという理由でやっています。
なのでできるだけ広告広告するのは避けるようにしています。
私自身がそういうサイトはイヤなので。

ランキングは、面白いので参加しています。
押す人がいるとも思えませんが(私なら押さない)、実験的に置いてみています。
でもアクセス数は増えました。

長くなってしまいましたが、ブログとウェブページ、アフィリエイト、ランキングと、やっている身としてコメントしたくなってしまったので、つい書いてしまいました。
読んで頂きありがとうございました。
チェシャネコさん  2006年11月10日 16:47
チェシャネコさん、こんにちは。
ウェブページをお持ちになる予定なのですね。それは楽しみです。
自分で作るウェブページは作成も運営も自由がきく反面、TBもランキングもなく、宣伝が難しいといえます。それにどちらかというと一方通行の情報発信だから、コミュニケーションに工夫も必要です。
すでにブログを成功させているかたなら、そこからリンクをはればスムーズに行くでしょう。
Runoさん  2006年11月11日 09:55
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