その貴重なカセットテープレコーダーもあえなく壊れ、テープが回らなくなってしまいました。
たぶんベルトが切れたんだろうと判断しまして──10年ほど前修理に出したとき予備のベルト(黒い輪ゴムみたいで、頼りなげな品)をもらっていたので──自分で取り替えようと、カバーをはずして中を覗いたのです。

テープレコーダーなんてどうせ単純な機械と高をくくっていたら、なんとまあびっしりといろんな部品が詰まっていること。
発売当時は『世界最小』とのフレコミだったそうで、どのパーツもあるべき位置にピシッと収まって無駄も余裕もない緻密さ。さーすが世界のソニーの技術力。
確かにベルトが1本切れていました。しかし奥の奥の歯車に絡まっていて、上の部品をのけないと引っ掛けることができないように見えました。
慎重に慎重を期して作業すべきだったのに、いじくっているうちに小さなスプリングが飛び出し、得体の知れない分銅のようなものが転がり落ち、スピーカーへの配線を引きちぎってしまい、それでも奥にたどり着けなくて、ついにギブアップ。こんな精密機器をシロートが自力で直そうなんて、はなから無謀な試みでした。
私くらいまでの世代には、ソニー神話というか、ソニーの製品なら大丈夫といった絶対の信頼感みたいなものがありました。とりわけ小さくても機能豊富で精巧な点は他の追随を許さず。
近年その信頼は揺らいでいます。
ビデオでつまづいたころからおかしくなってきたのかもしれません。フロッピーカメラなんてヘンなものを作ったり・・・。
このごろはソニーのバッテリーを搭載したノートパソコンが火を噴き、膨大な出費を迫られているとか。コストダウンへの焦りと過去の栄光による慢心がずさんな開発を招いたんじゃないんですか?
信頼さえあれば、消費者は高くても買うのに。ちなみにこのテレコの価格、記憶によれば4万円超でした。
先輩。実は私も同じことを 試みて、私の場合は、VHSのデッキを壊してしまいましたのよ。最近洋画はほとんどDVDでみるので、さほど使わないのですが、たまに 古い映画で、DVDがまだ 出ていないVHSを通販で買うことがあるのです。観た後直ぐ取り出せばいいものを、そのままにして、テープのラベルが熱で剥がれて デッキの中で くっついてしまい、出すことも押し込むことも出来なくて、エイヤッ で ドライバーで分解しましたが、いじくり回しているうちに、ますます 壊してしまい、その日の夕方、新しいのを買いに行きました。又壊しそうなので、一番安いのを買ってきました。
研究心旺盛なのも 困りものですが、本業はいたって慎重です。
では。Take care,
Lily
ワンちゃんニャンちゃんを壊すわけにはいかないでしょう。カブト虫を壊す子供はいるそうです。親が子供を壊したりもしてるようですねえ。