2008年05月12日

コミュニケーション過剰症

全国学力テストの問題が新聞に載っていたので、ぱらっと眺めました。
解こうとしたのではありません。小学生にも劣るなんて認めたくない。丸や三角の図形を見ただけで、すでに頭痛。

中学国語に『今昔物語』から『親子で馬盗人を追いかける話』を題材にしたものがあり、ちょっと感銘を受けました。
駿馬を盗まれた父と子が闇の中無言で盗賊を追跡し、協力して馬を取り戻す話。我が国の美風「以心伝心」「不言実行」をテーマとしているとか。

だいぶ前のことで、新聞はすでに処分しました。

個人的な考えでは、以心伝心を日常のコミュニケーションに取り入れることには否定的です。低レベルの人間が扱うにはリスクが大きすぎます。
言うべきことをきちっと伝える欧米方式のほうがミスが少ないに決まってます。

近年我が国では、会話や行動様式が洋風化してきました。
エゴ丸出しと感じる人もいましょうが、自分の考えをはっきり言う傾向はいいことです。

配偶者に毎日「愛している」と言おう。そんなことが奨励されています。黙ってても伝わってるという思い込みが熟年離婚の第一歩なのだ、と。

言ったとしても、ほかがいっさい変わらなければ同じことだろうに。
いえいえ、口に出すことで、おのずと行動にも変化が現れるのですよ。それがアファーメーションの力です。

そのわりには離婚率がアップしておりますなあ。
これまで離婚が少なかったのは、片方が忍従していたからで、そこを割り引いて考える必要があるんじゃないですかね。

しかし。
現代日本人は饒舌になりすぎたのではありませんか。
インターネットと携帯電話の普及が、無意味な会話を増幅させているような気がします。

「今帰ったよ」「おつー」こんなこと、いちいち打ち込んで記録に残して何が楽しいんでしょう。犯罪被害に遭ったとき、足取りを調べる参考になる程度でしょ。
そういうやり取りに支えられた人間関係がいかほどのものか検証しないほうが幸せです。

毎日何十、何百通もメールを打つ若者や子どもたちの間では、即時返信が義務づけられているとか。加えてSNSやブログでは読み逃げ厳禁だし、足あと返しやコメント返しをしなければ仲間はずれ・・・いやもうタイヘンです。
そんなことばかりに血道を上げていたんじゃ、学力低下は必然事態。
恋人同士が四六時中ケータイで相手を監視し、縛りつけておかないと気が済まない事例もあると聞きました。
ビジネスパーソンも平日には数百通のメールをこなさなきゃ一人前とはいえないらしい。ご飯食べるヒマあるんでしょうか。

そうしたインフォマニア現象に巻き込まれていない私は、量的には楽なほうです。でも質はよろしくない。
なにぶん内気で気弱な性格でして、面と向かうと言いたいことも言えず、迎合と阿諛追従に身を投げてしまいます。自虐的だがいくばくかは自分の利益になるだろうし・・・とか卑しいことも考える。

ごくたまに、ひょっとしてこのヒトには以心伝心(に近いもの)が通じるのではないかという幻想にくすぐられる出会いがあります。むろん錯覚ですが。
一方、どんなに言葉を尽くしても通じ合えない相手だなと、初対面で決めつけたくなる人もいます。こっちはめったに外れませんね。
スポンサーリンク
投稿者:ルノ 23:47 | コメント(3) | トラバ(0) | 世相=世間相場?
この記事へのコメント
こんばんは。

>こっちはめったに外れませんね。

同感です。
エスツェットさん  2008年05月13日 02:23
こんばんわ。

携帯依存症、けっこう蔓延っていますね。

>>どんなに言葉を尽くしても通じ合えない相手だなと、初対面で決めつけたくなる人もいます。

たしかに。。。
また、そんな人に限って関わりを切れなかったり。

たんたん♪さん  2008年05月13日 02:52
あ、どうも、なんだか支離滅裂なことを書いたような気がします。通じ合えないほうがお付き合いはうまくいくことがあるかもしれません。というか、以心伝心の相手とは、精神力の火花みたいなものを散らして、すごく疲れるんじゃないでしょうか(と、低レベル人間からの見方)。
ルノさん  2008年05月13日 23:12
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/14876435
※宣伝色の強いトラックバックは歓迎されません。
※トラックバックには言及リンクが必要です。

この記事へのトラックバック