2006年11月16日

初老にして惑わず

晩秋。ああ初老。初老とは40歳の別称(異称)です。
別称であるからには、漠然と「40歳くらい」を形容するのではなく、厳密に「40歳」という数詞の言い換え語でした。「20歳」を廿(はたち)と呼ぶのと同様です。
40歳(数え年で?)を迎えた日から初老であり、41歳になれば初老から離れるということです。

むろん言葉の意味が変遷していくのは世の常。
寿命80有余年の昨今、40歳で「老」とは実状から甚だしく逸している。という共通認識のもと、初老年齢は伸びる一方です。

30年くらい前の国語辞典には『現在では50歳前後を指す』とあります。
十数年前の辞書では『老年期に入るころ』と曖昧な記述。
21世紀の今、50歳の人を初老呼ばわりした日にゃ、口も利いてもらえないでしょう。
最近の小説などから窺うに、60歳を過ぎたあたりが初老と見なされているようです。

昔は平均寿命が短かっただけでなく、栄養状態も悪くて老けるのが早く、40歳まで生き延びれば老人の仲間入りをする準備が必要でした。

現代の人類は(特に先進国では)いつまでも若々しくて長生きするものの、精神年齢の発達までもが抑制されているようです。
40歳は「不惑」という呼称も持ちますが、40過ぎての引きこもりやすねかじりも珍しくなく、無事就職・結婚しても虐待やセクハラに走り、出世して名を上げたかと思えば軽薄な言動が元で失脚したり逮捕されたり、惑いっぱなしが現実です。
「人生50年」時代に戻ってみると、案外充実した一生を送る人が増えるかもしれません。
投稿者:ルノ 18:52 | コメント(4) | トラバ(0) | イチャモン日本語
この記事へのコメント
わかりやすい解説ありがとうございます。
私も一ヶ月前に初老になったので、気になって
調べています。
「初老なんて呼ばれたくない」
「平均寿命が長くなったから引き延ばして考えるべきだ」という意見が多いですが、
私はむしろ肯定的にとらえています。
「老いの初め」なんだから、
無理しないで、体に気を付けて、
穏やかに生きていこう!と。
その意味で、最後の文章に共感します。
51歳以降を「余生」と考えたら、
あと10年がんばろう!という気も湧いてきます。
人生楽しくなりそうです。
ありがとうございました。
komachitoさん  2008年10月14日 15:50
komachitoさん。心にしみるご意見をいただき、ありがとうございます。
確かに「老」という字には反発も起きそうですが、肯定的にとらえ、無理なく穏やかに生きることは素晴らしいと思います。
お互い初老を有意義に過ごしましょう。
ルノさん  2008年12月09日 17:37
私は今、32才ですが 自分が小学生の時の30才くらいの人のイメージと全然違う感じになってるのに、自分自身でビックリしています☆ 今、9ヵ月の娘がいるのですが、☆姫2人ぐみ☆とか使っちゃうくらい 見た目も20才くらいの若者に間違えられるくらい若々しいです((*´ε`*)(*´з`*))赤チェックのスカートはいて、普通におでかけもしちゃうし、自分が40才になったら どうなるか今からドキドキです●○(ο゚∀゚ο)y○●
聖奈さん  2011年12月08日 16:47
聖奈さん こんにちは。ご訪問ありがとうございます。
同じような感想は、どの世代の人でも多かれ少なかれ持っているのではないでしょうか。私が幼稚園のころ、高校生はおとなも同然の立派な存在だったけど、自分が高校生になったら、てんで幼稚なガキに過ぎませんでした。
現代人が昔に比べていろんな意味で若くなっているのは事実のようです。
それは一般論として、聖奈さんは特に若々しいかたのようですね。たぶんアラフォーになっても同じノリで生きていらっしゃるのでは・・・?
ルノさん  2011年12月10日 19:26
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