2016年03月09日

のぼり裏読み

街を歩くと、いたるところで遭遇する布看板・・・幟(のぼり)。
薄い布に文字やマークを染め抜き、棒に取り付けた、旗の一種です。その棒はコンクリートの台に差し込まれていることが多いけど、柵や柱にくくりつける簡易型も。

旗との構造上の違いは、上にも棒があるってことでしょうか。これにより、よじれたり二つ折りになったりすることが少なく、長方形を保ちます。
どちらかというと象徴的存在の旗に対し、のぼりは、見てもらう、読んでもらうという実用性を担っているのです。

裏側は当然裏返しです。鏡像っていうんですか。
確率は半々のはずなのに、なぜか裏側が見えることが多いような気がしませんか?

日本の高い技術力をもってすれば、薄い布でも両面同じ(別々)に印刷するのは不可能ではないだろうに・・・そんなことにおカネをかけるのは、ばかばかしいってことかな。のぼりの魅力はそのチープさだから。
第一、のぼりの裏が見えたからって、気にする人など皆無でしょう。

私だって、気にしたことなんかなかったけどね。

ウォーキングの途中。えっ、ランモって何?

風景

もちろんほんの一瞬のこと。通り過ぎて振り返るまでもなく、読めましたが。

原因は稚拙なレタリングじゃい、などとぼやきつつ、なにしろ転んでもただ起きしない性分ゆえ、これをランモと読んだわが脳のメカニズムを、うだうだ分析してみたのでした。

のぼりが裏返っていることはすぐに判断できるので、上の2文字については、そのつもりで「ラン」と解釈したわけです。
こういうシンプルな文字デザインでは「ン」と「ソ」も紛らわしいことがあるけど、脳内で語彙検索をして「らそ」で始まる単語はめったにないので却下したのかも。ここまで0.02秒としましょうか。

しかしながら、次の文字に移ったとき、それまで裏返しを前提に解読してきたことを忘れ去るほど強烈に、それが「モ」そっくりだったということなのです。
再度検索が行われ、当然のこと「ランモ」という単語は存在しない。ここでやっと違和感。きっと0.42秒以上かかったでしょうね。

朝の9時から化粧品店で「美味しいランチ」だなんて。
それはいいとして、さらに歩きつつ、脳は活発に検索を行い、あるものを連想したのです。

サッチャー錯視。

なんだか似ていませんか。

サッチャー錯視をご存じないかたは、ネット上に事例がわんさとあるはずなので、ご自分の目でご確認ください。
(私も同様のものを作ろうとしたけど、どうもうまくいかなくて・・・)

「確認して帰ってきたぞ。どこが似てるんだ?」

まあつまり、共通点としては、「人は自分の見たいように見る」ということです。
見たものが不自然だったら、自分で都合のよいように、整合性をでっちあげるのです。「ランモ」のどこに整合性が?

目から脳に送られた情報は、取捨選択と修正を加えられ、再構築されます。それが普通です。
あなたと私の脳は違うから、同じものを見ても、決して同じには見えていないのです。

ある意味便利で、そして非常に危うい機能でもあります。

日本人の中途失明原因のトップは緑内障だとか。
視野がだんだん欠けていって、最後には見えなくなるのですが、進行はわりとゆっくり。視力は大切なのに、どうして見えなくなるまで放置するのでしょう。

それが脳補正の怖さなんですね。
多少見えない部分があっても、まわりの状況から適当にそれらしい画像を作って補うのです。
まずは片目だけ起こることが多いから、正常な目がカバーするということも行われます。
だから相当悪化するまで自覚できず、眼科に駆け込んだときは手遅れってことに。

そういうことを聞き、ときどき片目を交互につぶって、視野をチェックしていますが、左右の視界の明るさが明らかに異なることに、このごろ気づきました。それって、ヤバいですよねえ・・・。
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投稿者:ルノ 11:55 | コメント(4) | トラバ(0) | おつむてんてん
この記事へのコメント
こんにちは。
超ご無沙汰しています。
ブログ再開されましたね、お元気そうで何よりです。
某・拙ブログのブログリンクのタイトルに変化がありましたので
実はちょっと前からお邪魔していました。

普段、何気なく見かける
「のぼり」
に対して興味を持たれるなんてルノさんらしいなって
拝見させて頂きました。

確かに裏返しに見ると、一瞬
「何?」
って思っちゃうことがあります。
そのメカニズムを調べちゃおうなんて発想は
思いつきもしませんでしたね。

なるほどです!
>サッチャー錯視
お恥ずかしいことに初めて聞いた言葉でして。
勉強になりました。

流石は師匠です。

さて、某・拙ブログはルノさんがお留守なうちに
随分と変化をしてしまいましたが
無理のない程度にご愛顧のほど宜しくお願いします。

shibaさん  2016年03月28日 22:33
こんにちは shibaさん。ご訪問ありがとうございます。
曲がりなりに復活はしたものの、相変わらずどうでもいいような内容をくだくだ書いております。

疎遠になっている間に、かなりの変貌を遂げられたようですね。ブログはますます充実し、shibaさんご本人は方向性を見極めて、ファッション的にもさらに洗練されてきたような印象。

最近は更新が頻繁だから、毎日のように拝見しておりますが、部外者にはコメントの制限などが辛いところです。単にヤフーのもうけ主義というのではなく、ブログを守り、質を維持していこうという方針なのでしょう。致し方ないことです。
ルノさん  2016年03月29日 13:08
こんにちは。

おぉ〜久々にルノさんからのコメント!
嬉しいですね。

>相変わらずどうでもいいような内容をくだくだ書いております
はい、相変わらずがいいですよ!!

>かなりの変貌を遂げられたようですね
何だかねぇ〜それが正しいのか間違いなのか?
ある意味、勇気も必要でしたが隠しても仕方ないと思って、
「ありのままにぃ〜♪」
となったわけです。その方が気が楽ですしね。

>方向性を見極めて、ファッション的にもさらに洗練されてきたような印象
まだまだですが、それなりに!?頑張っています。

>最近は更新が頻繁だから、毎日のように拝見しておりますが
そっ、そうだったんですか!
嬉しいような恥ずかしいような…<手遅れだっての(笑)。

>部外者にはコメントの制限などが辛いところです
そうなんですよねぇ〜。
昨年秋頃よりログインしないとコメントが出来なくなってしまいました。
本ID、1個につき子IDが複数取得可能です。
それぞれ行くところによって子IDを使い分ける方法もあるようですので
もしよければお試し下さい!

>ブログを守り、質を維持していこうという方針なのでしょう
はい、荒らしとかの対策も当然あると思います。
半面、手軽にコメント出来ない、見られないってのは
残念な部分かなとも思っちゃいます。
アクセス解析機能の追加によるものかもとも思います。

こういった判断って難しいですね、相反する部分がありますので。

とにもかくにも今後とも宜しくお願いします!
shibaさん  2016年03月29日 22:32
IDについて教えていただきありがとうございます。10個も使い分ける必要はないのですが、私にとって、本IDを取得するのがちょっと億劫なのです。昔持っていたけど、流出事件の際、削除してしまいました。もっかのところ、記事を読むことができるだけSNSよりはましですが、将来はどうなんでしょうね・・・。
ともあれshibaさんのことは、今後も陰ながら応援させていただきます。星のフラメンコなど歌いつつ。
ルノさん  2016年04月01日 08:30
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