2016年12月31日

歯医者の不養生

人並みに歯医者嫌いのわたくしではありますが、嫌いで済まされないほど、口の中が情けないありさまになってきました。そして過去の治療に関して、二次カリエスのほかにも憂うべき事項が出てきたのです。

勇気を奮って、某歯科を受診しようと決めました。
ネットで評判を見ると、かなり低め。

もっとも、ネットの口コミが当てにならないとは承知しています。
口コミ運営サイト自体にいかがわしさが漂うとかはさておき、無知な患者たちに歯科医の腕前なんて判断困難です。せいぜい、受付の感じがいい、歯科衛生士が美人、先生が優しい、日曜もやってる、駐車場がある・・・。中には、待合室に好きなコミックが全巻そろってる、なんてことで高評価しちゃう人も。

にしても、そこの受付は失礼なものでした。
予約に際して名前を訊かれたので、「ルノです」(仮)と答えたら、「えーと、ルノですね」と、何か書き込んでいるもよう。少し経って「あ、ルノさまですね」と言い直し。

受付は手のすいたスタッフが適宜おこなっているようです。
経営上はそのほうが合理的です。受付担当者を常駐させておけば、事務処理はスムーズでしょうが、人件費も余分にかかるから。

まあまあ。気持ちを抑えて、初診の日。
診療椅子に座ると、やや若い男性が来て、口の中をのぞきました。私が「問診票にも書いたように、金属アレルギーが心配なんですけど」と訴えますと、何もせずに無表情で「少々お待ちを」と、引っ込みました。

ほどなく現れた中年男性・・・満面の笑みを浮かべ、もみ手をせんばかりのポーズが見え見えの院長先生でした。
そして、口の中の金属がいかに全身に悪影響を与えるかというような話を、とうとうと述べ立てるのです。うちはメタルフリー治療のみやっておりまして、患者さんにも、オールセラミックにして、アトピーや肩こりや耳鳴りが治った人がいっぱいいますよ。痩せたり、シミ、シワ、白髪が少なくなることもあるし、云々。私がシミシワ白髪だらけのデブとでも言いたげな。

なんとわかりやすい構図でしょ。

あの若造が「院長院長、銀歯だらけの客が来て、金属アレルギーを心配してますよ。ボロ服着てるけど、手首のロレックスはホンモノっぽいしぃ」などとご注進に及び、院長は「銀歯30本をセラミックに替えれば、1本10万として300万。これでCTのローンや飲み屋のツケを払って・・・ムヒヒヒ」と頭の中でソロバンはじいたのか(ほとんどモーソー)。

私が「ええ、でも、あの・・・」と、モゴモゴしていると、ますます熱っぽく顔を寄せてきまして、う、むっ。このセンセ、口臭つおーい。かつて歯科医の口臭でひどい目に遭った記憶が蘇ったのでありました。

口臭意識が低かった昔と違い、「口臭外来」を設ける歯科もあるのに、まだまだ無頓着な歯医者が多いんですね。
そういえば別のところで、コホコホと咳をしていてマスクから嫌なにおいの息がもれてくる衛生士に出会ったことがあります。一時的な症状だとしても、風邪をうつされないかとひやひやしました。

お口のプロでさえこうならば、一般人たるわたくしなんかすごくヤバいかもと、身を引き締めさせる効果はあるのですが、ちゃんと指摘してくれる人ってなかなかいないので、とりあえずの対策はせっせと歯磨きするくらい。

その院長先生は、患者に対してはにこやかなのに、部下を不機嫌に怒鳴りつけたりする、やけにむら気な人であることが、そこにいた40分程度で見て取れたのです。
これじゃあ、「院長、今日は仁丹お忘れでは?」なんて、冗談めかしても言えないだろうなと、同情してしまいました。

きっと単純な性格で、人間は悪くないようです。ここを選んだのは、メタルフリーを標榜していたからで、セラミックに関する技術には長けているに違いない、思い切って任せてみようか。と思案半ば。

すると、レントゲン画像を示しながら、「このさし歯は芯が長いから、取り外すとき歯が折れるおそれがある」とか、口の中を見て「ここの詰め物が半分外れている」などと、妙に不安を煽ることばっかり言うのです。むろんそこは外れてなどいません。
どうやら歯科医としての能力も危うい印象。

ようやく私が「それで、金属アレルギーの検査はしていただけるんでしょうか」と尋ねると、そっけなく「そんなの、どこの皮膚科でもやってるでしょ」

金属は危ないと言いながら、検査体制さえ整えていないなんて。
何しに来たかわからん。と内心ぼやきながら、その歯科医院を後にしたのでした。
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投稿者:ルノ 12:39 | 口内荒廃