2006年12月06日

不吉なイチタ

不吉なイタチ、ではありませぬ。
イチタとは・・・パソコンによってはちゃんと表示されないかもしれませんが、文字通り一にカタカナのタ。列という漢字のへん(左側)の名前です。
漢和辞典によりますれば、漢字の歹は『ガツ』と読みます。意味は、『もとる』とか『わるい』とか、まあ吉事とは程遠いようです。
字源は砕けた骨の形状から来ています。一説には『骨』という字を半分にしたとな。え? 縦割りかしらん。それともドラフト印刷?

そういう成り立ちゆえか、イチタの部首を持つ漢字は不吉なものばかり。
おおむね、死・殺・滅・棺・葬・災などに関係する字が多いようです。

むろん筆頭は『死』。ただし死は横棒が長いので、辞書によっては『一』という部首に分類されています(歹も同様)。
殉死・殉職の『殉』も死の一種ですね。
イチタの右側に『血』をつけたのは『鳥の卵をつぶす』という意味の漢字だそうです(部首変換でも出てこない)。

『残』は残酷・残忍に見られるように、『むごい』『滅ぼす』等の意味があり、特殊や殊勲の『殊』はこれまた『殺す』『根絶やしにする』という意味も持ちます。殆(ほとんど)という言葉も、危うい→滅びそうだというところから来ています。

問題なさそうなのは、上述の『列』くらいか。

いやいや、めでたい字がありました。
利殖や繁殖の。意味は、増える・育つ・茂るなど、このグループで唯一、明るい展望に満ちた漢字です。

しかし・・・。

「配当金何十万」「絶対に儲かります」「3年で元本回収」など、いかがわしい投資話にすいすい乗っちゃう人々はいつの世も絶えません。財産失ってほぞをかむ彼らにとって『利殖』という字はこの上なく不吉なものに見えることでしょう。
スポンサーリンク
投稿者:ルノ 21:21 | コメント(0) | トラバ(0) | 辞書と戯れる
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/2011571
※宣伝色の強いトラックバックは歓迎されません。
※トラックバックには言及リンクが必要です。

この記事へのトラックバック