2006年12月24日

衣食足りて礼節を知らず

お正月休みに読む本を借りようと、市立図書館に行きました。

本棚を見ると、雑誌や人気作家などあちこちにぽかっと空間があり、『このコーナーは行方不明があまりに多いのでカウンターに取り置きしています。必要な方はお申し出ください』との張り紙。

たくもう、タダで借りられる公共図書館の本を盗んで何の得があるってんだ。気骨があるなら、キノクニヤで3万円の医学書でも万引きしろ。

わが市では先月やっとICタグの導入が完了し、無断で持ち出そうとすると警告が出る(鳴り響く?)ようになりました。
ま、盗難は多少減るでしょうが、問題は山積しています。
ページを切り取ったり破いたり、折り曲げたり、落書きしたり、お茶こぼしたり、上でお菓子食ったり、頭掻いてフケ落としたり、鼻クソ塗ったくったり・・・。

カウンターの奥では、職員が督促の電話をしていました。「お借りになった本は予約がたくさん入っているので早く返却してもらわないと困ります」
生ぬるいのう。督促係はサラ金で研修させたらどうでい。

昨今日本人のモラルは著しく低下したと言われています。
情けないことです。
こんなにモノがあふれ、豊かに見える社会は幻影なのでしょうか。
『衣食足りて礼節を知る』とは死語かもしれぬ。

金はあるのに給食費を滞納したり、高速道路の料金所を強行突破したり・・・なんかチンケなものをケチるんですよね。みっともないとか恥ずかしいとかの感覚が失せたのか。そんな輩に限って、人前ではうんと見栄を張り、ちょっと馬鹿にされたら怒り狂って感情をコントロールできなくなるようです。

そういえば、勤務先から事務用品や切手などをこそっと持ち帰る社員が増えたという話を聞いたこともあります。文房具なんか、別に家でじゃかじゃか使うわけでもないのに。
会社に不満を抱いている社員ほどそうした傾向が強いとか。サービス残業で長時間こき使われて給料はこれっぽっち、消しゴムくらいもらったって罰ゃ当たらんだろ・・・てな論理です。

戦後最長の好景気なんてどこの話だか。儲けてるのは会社だけ、社員たちは恩恵を実感していません。開き直ってチャチな横領に励む社員の心理にも憐憫を覚えます。

つまるところ『衣食足りて礼節を知る』は真実なのです。
現代日本人はまだまだ衣食が足りない。

それら貧民たちのささやかな攻撃の矛先が、国民をないがしろにする政府、怠惰で怠慢な自治体、プロ意識が希薄な公共施設、自己保身しか考えない学校、強欲な企業などに向けられているのでしょう。
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投稿者:ルノ 21:06 | コメント(0) | トラバ(0) | 世相=世間相場?
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