2007年02月17日

完全なる性転換

だいぶ前のこと、ジョン・ヴァーリイの『バービーはなぜ殺される』というSFミステリ短編集を面白く読みました。
作品中で重要なモティーフとなるのが人体改造です。表題作にはバービー人形みたいな同じ顔と体に整形した多数の人々が出てきます。ボディの大きさも自由自在に変形でき、性別を生涯何度でも変更する人々がいて、女になれば子供を産めて、男のときはタネつけ可能、といったしだい。

現代医学が施しうる技術は実にチャチなものであり、見かけを取り繕う程度です。とりわけ女性が男性になるのは機能面で困難に思われます。
これに関しては『図解 性転換マニュアル』が興味深く、わかりやすいですよ(なんの用があってそんな本を読んだんだ? ・・・本は用事で読むもんじゃないぞ)。

細胞レベルからの完璧な転換は、いつの日か可能となるのでしょうか。
遺伝子操作と臓器の移植(もしくは自細胞からの発生)により、現実味は出てきそうです。女性が雄性配偶子を作り、男性が出産できるようになるのなら、不妊症などその過程で解決されるはずだから、非常に有意義な研究と思います。

魚の中には環境に左右されて雌雄が変わるものがあります。同じ脊椎動物なんだから、応用できないものでしょうか。

ともあれ、遠い未来の話ですね。

もっか性同一性障害などの事情により転換を望む人々は、身体の外側が改変され、戸籍が変わるなら、さしあたって大満足のようです。
身体にメスを入れるのは怖いから、服装や環境だけでも異性として生きていければ御の字という人も中にはいるでしょう。そのためには世間の理解が必要です。

大多数の、いわゆるまともな人々は、自分と違うもの、ちょっと外れているものを理解したがらず、排除しようとします。
性同一障害なんて凶器や侠気でもなくまして犯罪でもありません。家族はだいぶ迷惑をこうむるけど、それは社会の壁のせいです。

世の中には唾棄すべき隠れ犯罪者がわんさといます。虐待親、DV夫、暴力恐喝生徒、不道徳教師、セクハラ上司、ろり買いツアー客、スパム業者、たかり政治家、いやもうほんの一例。彼らは外見的には普通の服を着て、常識人としてのうのうと暮らしているのです。なんか間違っていませんか。と、脱線。
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投稿者:ルノ 22:29 | コメント(2) | トラバ(0) | ジェンダー
この記事へのコメント
本当に世の中、なんか間違ってるとおもいますよ。 生物学的性別の他に社会学的ジェンダーが出現して、余計事態を混乱させているようににも感じます。 些細な性差を大問題として扱うより、love&peaceなヒッピーの時代の方が平和な感じがします。
一例に挙げられたものも、重大犯罪から倫理問題まだ盛り沢山ですが、人間立場によって行為が180度違う評価を受けます。極端に言えば兵士が敵を射殺するのは業務ですが、味方を撃てば殺人。 許しがたいのは、味方に銃を撃つ種類の行為で、消防士の放火、警官の犯罪、政治家の嘘、兵士の敵前逃亡などなど。 性転換も性別からの逃亡で、裏切りとみなされるのでしょうか。ゲイは許容してもオカ マは許さないみたいな風潮も感じます。
倫理的な罪は人工的に作られた感じがします。女歌舞伎を春売理由で禁止したら、娼男が増えたり、締め付けると別の形で噴出する。男らしくとか、女らしくを押し付けると、それに反発してはみだす人と、それに迎合して利用する人が出てきます。 セクハラがうるさくなると模擬痴漢の風俗店ができたり、逆に女を武器に枕営業する女性がでたり。あるいはハラスメントを絶対に許さないOLがアルバイトで風俗嬢だったりします。 売春婦や、風俗嬢にも友達がいますが、業務として行っていることは割り切っていて、美容師や看護士と大差ない意識だそうです。 複雑ですね。
traviataさん  2007年05月19日 01:11
敵を殺した人も、戦争に負ければ戦犯として裁かれたりします。なんか間違ってる人間の決めることには、いくらでも突っ込みどころがありますね。
職務を利用した犯罪は昔に比べ激増しているような気がします。モラルが落ちに落ちているのです。世の中どうなっていくのでしょう。ずうずうしくたくましくなければ生きていけなくなりそうです。
ルノさん  2007年05月20日 15:43
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