『やれ打つな蝿が手をする足をする』みたいな句がありましたね。
手を合わせられたからって、蝿叩きのスピードに手心を加える人はまれでしょうが。
ハエが手足をこすり合わせるのは、埃やゴミを取るためです。衛生害虫ハエも自分ではきれい好きのつもり。
なんとハエは足に味覚器を持つそうです。ここが汚れて味覚が鈍ると、うっかりヘンなものを食ってしまい、食中毒を起こすかもしれないと憂えるのでしょう。
そうやって清潔にした足で、不心得な飼い主が路上に放置した犬の糞を味わい、次いでパン屋さんに飛び込んで焼き立てパンを味わうのでありました。そりゃまおいしかろう。
海外ではカマキリが祈る虫の代表です。
英語でカマキリはmantisですが、しばしばpraying mantisもしくはpraying mantidと呼ばれます。カマを持ち上げるしぐさが祈りのポーズに似ているのです。
カマキリって見るからに獰猛で残忍そうな容貌をしているので、日本では「祈る」という殊勝な行為を連想できないのでしょう。日本人に宗教心が薄いだけかな。
カマキリさん、カマキリさん、いったい何を祈っているのですか?
「優しいお嫁さんに巡り会いますように」
「おいしいお婿さんに出会えますように」
カマキリと聞いてまず思い浮かぶのは、交尾後にメスがオスを食べてしまうこと。このことがカマキリのイメージダウンを倍加しているようです。
しかし毎度メスのエサとなるわけではありません。オスの体内にあるなんらかの栄養分が産卵に不可欠というわけではないのです。ことに臨む前にメスが満腹していたなら、わざわざオスを食べるには至らないとか。
交尾を終えるとどうせオスは死んでしまいます。地に落ちてアリの餌となるよりは、奥方の腹に収まって我が子の栄養に寄与すれば、父として本望でしょう(というような感情を持つとは思えないが)。
オスはメスよりも小さくて、ボリュームも適度。でもね、ヘタすると寄生虫のハリガネムシまで食べてしまうから、共食いは避けたほうがいいよ・・・とカマキリ語がわかるならアドバイスしたいところ。
とはいえ、自分よりも小さいものばかり狙うとは限らないところがカマキリの貪欲さです。
試みに"mantis eats"で検索したら、カマキリは鳥や蛇やトカゲにネズミまで食べるらしい。投稿動画もあります(見てないけど)。
「蟷螂の斧」という成句は中国から来たものです。かの国では蟷螂を弱いものと認識しているようです。
「蟷螂窺蝉」とは、セミを狙うカマキリを雀が狙い、その雀を猟師が狙う構図です。むやみに自己の利益のみをむさぼって他を顧みないと害を受けるという戒め。悪徳企業に噛み締めてもらいたい言葉だぞ。
例によってカマキリぬいぐるみ。

鎌形の前肢が折れて閉じると、一分のすきもなくぴったりくっつくのが自然の造詣の妙だとか。フェルト製では無理です。
チリソースで炒めたら、カマチリ。結構いけるかも・・・
小さい頃はイナゴとか食べたのですが、最近はとんと食べません。海にすむ虫は大丈夫なのに何故か、陸上の虫は食欲わかないなぁ
トンボは人に愛される昆虫ですが、顔をアップで見るとわりと獰猛な感じ。やはり目が大きいせいかも。肉食の昆虫は獲物を探すために大きな目が好都合なんでしょう。
エビの目は黒かったと思いますが、あまり怖くない・・・というのも食欲が先に立つからでしょうか。
イナゴは美味と聞きますけど、積極的に食べたくはありませんね。見た目は小エビの佃煮と大差ないのに。