ケータイとネットの時代でも電話勧誘がいっこうに衰えないとは広告しかじかにも書いたとおりです。
電話代は安くなったとはいえ、社屋を確保してけっこう高い時給のオペレータを大勢雇い入れるのでしょう。それでも元が取れるわけですね。
一般加入電話を使っているのは、ちゃんとした家庭やお年寄りの家が多いので、案外昔よりも効率がいいのかもしれません。
典型的なのは「奥様ですか?」と問いかけるもの。商品は化粧品、健康食品、エステ、浄水器、掃除機などで、手当たりしだいかけているようです。
ピシっと断って即刻切るのがベストでしょう。
ちょっとでも躊躇すると、ベラベラとまくし立て始めます。受話器をそっと置いてほっとけば、しばらく経つと切れています。あるいは黙って聴き続け、相手が何を言っても答えずにいると、業を煮やしてぷつっと切れますが、人間性が垣間見える捨て台詞を残すこともあります。
向こうも生活がかかっているから必死なのでしょうが、いかがわしい企業にかかわると後々臍を噬む(ほぞをかむ)ことになりますよ。いや、ふてぶてしく将来のブログネタにする輩もいるが。
延々えんえん相手をし、質問や相槌を重ねていかにも買い気がありそうなフリしながら、数時間しゃべらせた後「うちは要りません」とハッキリ断るのを趣味としているヒマ人もいるとか。確信的営業妨害。でもね、貴重な自分の時間を費やして、得られるのは自己満足だけですよ。
このごろ増えてきたのが、「○○様ですか」とフルネームを指名した勧誘。
リストをもとにかけているので、おそらくは住所も把握しているはず。にべもない対応で逆恨みを買うと、カミソリの刃など送ってくるかもしれません(って、被害妄想?)。
どこから情報を得たのかと尋ねても、のらりくらりとかわすよう指示されているらしい。
「以前通信販売をご利用になったでしょう。その関係で」
「利用した覚えはありませんけど」
「なにぶん20年以上前の情報も混ざっていますので」
「御社から買ったことはありません」
「系列企業がたくさんありますので」
「系列から個人情報が漏れたということですか」
「いえ、そうではなくて親会社が・・・」
「お宅では個人情報を流出させてるんですか。情報管理はどうなってるんですか」
「私は入社したばかりで、そっちの担当ではありませんので」
「じゃあ、情報担当の責任者と代わってください」
ガチャ。
自治体はお年寄りの居場所を個人情報保護がどうのこうのという理由で明らかにせず、災害時の救出を遅らせたりするくせに、こんなリストを野放しにしているなんて大いに問題です。
以前はよくマンション買え買えと電話勧誘がありました。
市内局番を定めて番号順にかけているようなら、適当に断ります。
「お家賃高くてバカバカしいでしょう。どうせなら同じ金額で自分のマンションを」
「家賃は親が払ってるからいいんです」
「あ、学生さんですか。失礼しました」
次は「パパが払ってるんだもん」と言おう。
でも、なぜか名前がばれてるケースもあります。
「○○様もそろそろご自分のお城をお持ちになったほうがよろしいですよ」
「でもぉ、赤字の自営業でもローン組めるんですかぁ?」
「え、自営業? ××大学はお辞めになったんですか」
なんと私は某国立大学の職員ということになっていました。いいかげんなリスト業者もいたもんだ。
このごろ使う手は「あら、その人宛てによくかかってくるんですけど、この電話の前の持ち主じゃないですか」っての。
たいていのオペレータは引き下がります。
それで思い出したことがひとつ。
ここに引っ越してきたとき、同区内であったにもかかわらず、NTTの管轄の違いで電話番号が変わりました。これでヘンな電話が減ると内心喜んでいました。
ところがその新しい番号に時々ヘンな電話がかかってくるのです。
目当ては前の持ち主のようでした。
昔読んだ吉行淳之介の短編に、前の持ち主にかかってくる謎めいた電話を題材にしたものがあったのをふと思い出しました。
NTTは別の人に番号を割り当てる際、一定期間のブランクを置くそうですが、それでも完全に振り捨てることはできません。
で、何度も応対しているうちに、その人の名が「ユリ子さん」だとわかりました。
私と声が似ているらしく、こっちがあいまいな応対をしていると、相手が気づかずにどんどん話しかけてくることも。
かけてくるのは男性が多くて、一度なんか、留守番電話に「やっと時間が取れてこっちに出てきた、ホテルニューオータニの○号室で待ってるから、必ず来てくれよ」なんてメッセージが入っていました。(どんなヤツか顔見に行ってやろうかと思ったよー。)
飲み屋のママさんらしい人から、よかったらまたお勤めしてくれないかしら、とか。
宝飾品の展示会へ特別ご招待とかいうのもありました。
どうやらユリちゃん(源氏名)はおミズの人で、かなりの美人。あちこちの男をたぶらかして貢がせていたようです。とは、私の揣摩臆測。
どんな事情で姿をくらましてしまったのでしょう。
それらの電話も、半年、1年と過ぎるうちに途絶えてしまいました。
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「先物取引をしませんか?」
こちらからしますとその気も無く、時間の無駄ですから
「全く興味が無いので他の人に話してあげた方がいいですよ」
と言うがなかなか「わかりました」とは言わないですね。
「電話会社が喜ぶだけなのに(電話料金の事)」
とか話の腰を折るのですがお構いなし。さすがプロ!?
そんなに儲かる話なら、全くの他人に教えずに独り占めしませんか?おいしい話には必ず裏がありますね。
しかし最後のお話には笑えましたよ!
「はい、わかりました」
と言って近くまで出かけたとしたら、どのような光景が待っていたやら?(汗)
儲かる話にせよ、素晴らしい商品にせよ、なんで「電話」なのかなー、と訝ります。密室で顔が見えないから引っかけやすいのかもしれません。
判断力のある人なら電話勧誘というだけで警戒心を抱くはずですが、目当ては判断力のない人々ですから、数打ちゃ当たるで、かけまくって捜すのでしょう。