2012年07月31日

鱒之助殿

食品成分表を愛読している人は、そんなに多くはないと思います。持っている人が見るとしても、熱量やビタミン、食物繊維などを調べる程度でしょう。

実はこれ、パラパラ見ていると、けっこうおもしろい発見があったりするのですよ。

柑橘類の皮の内側の白いわたは「アルベド」、実の詰まっている袋は「じょうのう膜」という名称との知識もここで得ました。こういった廃棄部分の名称って、意外に知らないものですよね。知ってたって何の役にも立たないでしょうが。
ちなみに、じょうのう膜に包まれたつぶつぶの実の集合は「砂じょう」です。

生のさつまいもやじゃがいもの皮をむくと、むいた皮は「表層」ですが、蒸したりゆでたりして皮をむけば「表皮」になっちゃうんです。生だと中身がついてくるのは避けられないけど、ゆでるとつるっと皮だけむけちゃうから。焼き芋は中身もくっついてはがれるから、やっぱり「表層」です。私はさつまいもは皮ごと食べちゃいます。
芋の「中身」をなんと呼ぶのかは知りません。
芋全体は、さつまいもだと「塊根」、じゃがいもは「塊茎」、里芋は「球茎」です。ひとくくりに「芋」といっても、種類(科)が違うので、根がふくらんだり、地下茎が肥大したりするのですが、里芋は単に丸いから、みたいです。

りんごはさつまいもと同じく皮だけむくのは無理です。じゃあ「表層」かといえば、「果皮」となっています。
事典によれば、りんごの実は「偽果」というもので、真果であるたとえば柿の皮に相当する部分は、実の中の果芯の外側の突っ張ったような(?)部分であるらしい。りんごでは芯が本物の果実ってわけ。で、普段「りんごの皮」と呼んでいる部分がなんであるかはよくわかりません。結局「表層」という言葉が便利だと思うんですけどね。
りんごを偽の果実とはひどいけど、単に分類上の名称です。子房だけがふくらんだものが「真果」、ほかの部分が含まれれば「偽果」と分けているそうです。りんごの食べる部分は、花柄(おへそからちょこんと飛び出ている棒)の一部なのです。

パイナップルのあのデコボコ皮はなんだろうと見たら、「はく皮」となっていました。どういう漢字を当てるのか不明です。検索してまで知りたいわけでもないので放置。「剥」は不自然だし、金箔の「箔」あたりかな。

私たちは、桃の種もアボカドの種も「タネ」と呼んでいますが、桃や杏、梅などは「核」というのが正しいようです。種の中にさらに何かがあるのが「核」ってことでしょうか。じゃあさくらんぼも核じゃないかと言いたいが、これは「種子」。
厳密なようでいて、統一性があるとも見えません。

ブロッコリーの食用部分は「花序」とあります。花序とは花のつき方の種類じゃなかったかしらと調べたら、「花の集合」という意味もあるらしい。菜の花も蕾を食べますが、こちらは「花蕾」となっていました。ボリュームの差が影響するのでしょうか。
ブロッコリーを収穫すると脇からたくさんの蕾が出てきます。収穫せずに放置すると、びゃんびゃん伸びて、黄色い菜の花が咲きます。その豪華さはアブラナの菜の花など及びません。あれだけびっしりつぼみをつけるブロッコリーは生命力旺盛なのですね。アンチエイジングのトップバッターとして注目されているのもそのへんに理由が・・・?
菜の花は開いてしまうとあまりおいしくないし、ブロッコリーも未熟であればあるほど、パワーが強い(抗酸化物質が多い)そうです。

食品自体の名称も、私が知らないものがずいぶんあります。
ときたま水菜を買うのですが、なぜか表に見当たりません。「みずかけな」なんて得体の知れないものを載せておきながら、水菜のようなポピュラー野菜を落とすとはあんまりだーと怒ったら、実は水菜とは京菜の別称なのでした。みぶな(壬生菜)のことも水菜というらしいから、混乱を避けるためかと思ったけど、壬生菜はやや特殊だから載っていません。

赤魚を探したら「アラスカめぬけ」という名で出ていたし(たまーに食べるのは国産だと思ってたけど)、普通の鮭(塩ジャケなどになるヤツ)は「しろさけ(白鮭?)」が本名らしい。そんな呼び方誰もしないでしょ。食べ物の名前って、土地によっても違うし、魚は年齢でも変わるから、なかなか奥深いものです。
で、「ますのすけ」とはキングサーモンのことでした。たぶん食べたことはありません。
投稿者:ルノ 15:25 | コメント(0) | トラバ(0) | イチャモン日本語
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