2007年12月02日

蒲公英譚

紅葉の季節です。
が、街なかではなかなかちゃんと色づきませんね。
木の葉が色づくためにはじゅうぶんな気温の低下が必要ですが、温暖化のせいで遅れがちになっていると聞きます。

ただし同じ場所でも個体差が見受けられます。近所のイチョウも木によって緑、黄色、茶色っぽいの、ほとんど枯れ落ちてるのなど、さまざま。

黄葉並木

条件は温度だけではないのですね。
同じ年齢で同じように暮らしていても、若々しい人とやけに老けてる人がいるのと似ています。

もみじやかえでの赤い色はアントシアニンという色素だとか。
アントシアニンといえば、人間界ではアンチエイジング成分として脚光を浴びています。

植物が色素を蓄積するのはひとつの防御反応です。
人間が日焼けしてメラニンを増やすのと同様に、アントシアニンで層を形成して紫外線など有害物質の刺激から身を守る(細胞の酸化を防ぐ)機能を持つのです。

しかし紅葉はもはや死にかけた葉。防御も手遅れではないのですか?
たぶん守ろうとしているのは葉ではなく本体なのでしょう。自然のしくみは奥深いのですよ。

この銀杏並木の近くで、落ち葉に埋もれかけながら咲くタンポポを見つけました。背丈も低く、かわいらしいじゃありませんか。

花咲く蒲公英

タンポポって今ごろ咲くもんだろうかと、家に帰ってから古い百科事典を開いてみました。秋咲きたんぽぽの記載などありません。やはり温暖化の影響?
なお、ここ九州あたりに生えているのは真のタンポポではなく、西洋タンポポだとか。

英語でタンポポはdandelionです。フランス語のdent de lion(ライオンの歯)から来ているそうな。ギザギザの葉っぱからのイメージです。そういえばdentからはデンタルなど歯に関した語が思い浮かびます。

花言葉はcoquetry(媚態)・・・おお、雑草らしからぬ。そのほか「恋の託宣」というのもあります。綿毛を吹いて占いをするところから来ました。恋だけでなく幸せを告げる花でもあります。

事典にはタンポポという名の由来も載っていました。
中国では婆婆丁(ポポチン)といいます(婆をふたつも重ねられてかわいそうに。媚態が泣きますわ)。
しかし古くは「丁婆婆」と呼ばれていたそうです。転じてタンポポ。わっかりやすいですねえ。

 
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投稿者:ルノ 23:09 | コメント(8) | トラバ(0) | 辞書と戯れる
この記事へのコメント
あー駄目ですね、画像を拝見しますと私の目はつい電線に…(汗)。

都市部でこんなに電柱があるのは先進国の中では日本だけだとか?電柱と電線が地中化されれば都市景観も少しはよくなる?

あぁ、少々脱線…すみません。

たんぽぽで心がなごみました…。
shibaさん  2007年12月03日 22:37
失敗です!

電柱は地中化しなくても(汗)。電線だけでよかったですぅ。
shibaさん  2007年12月03日 22:39
shibaさん、電線地中化で都市景観美化は
一面、真理ではあると思いますが、多様な価値観にそぐわない
固定観念の一つでは?

文明開化の頃は、電線が引かれ電燈が灯る事が誇らしく
思える時代もありました。宮沢賢治のエポレットを付けた
電柱の行進幻想などもありますね。

誰か美しい電柱と電線をデザインできないものでしょうか?
街道の並木林や、回廊の柱列など古来幾何学的に無限反復する
背丈より高い柱の列は空間の広がりと分割の重要なパーツだったと思います。
都市景観にとっては規則的に並ぶ電柱より、不規則な建築物の
不協和音的な配置や、看板、ネオンサイン、最近ではLEDディスプレイなどの
美しくないモノたちの氾濫がうんざりさせられます。

発電風車を美しいという人も居れば、田園風景の汚染だという人も居て
万人が受け入れられる景観美化はありえないのかもしれませんね。
traviataさん  2007年12月04日 02:01
地中に電柱が埋まっている情景もシュールでよろしいですね。
電線地中化は美観のみならず災害防止の見地から奨励されますが、完全実施にはさまざまな困難が立ちはだかるようです。
そういうことにお金を投じるよりも、将来を見据えて、電気は一か所で生産して電線で運ばねばならぬという大前提を見直すべきです。水道だってガスだって。
私は電線が目障りだと感じたことはあまりないけれど、電柱は邪魔でなりません。年中日傘をさして歩くので、歩道が狭いと不便です。
とはいえ電柱をなくすと、街灯や道路標識や制御装置を立てたり置いたりする場所が必要とかで、結局諸悪の根源は狭い国土?
都市景観の醜さも、狭さが生んでいる面もあると思うのです。同一視野に入るものは比較してしまいますから。
地平線が見える広大な平野にポツリ、ポツリと超高層ビルが生える風景も、またシュールでよろしいかと。隣のビルまではエアカーで30分。
ルノさん  2007年12月05日 18:24
毎度です!

traviataさん、おひさしぶりですね。
固定観念…うーん、そうですか。私は電線地中化されたところはスッキリしたものに見えますが…観点が違うんでしょうかね。

ルノさん、毎度です!
地中化は電柱配線よりも工事コストが約3倍かかるそうです。そこが大きなネックになっています。

>地平線が見える広大な平野にポツリ、ポツリと超高層ビルが生える風景も、またシュールでよろしいかと。
ちょっと違いますがエジプトのピラミッドみたいに…いいかも。エアカーとは夢物語ですね!


ところでタイトルは「たんぽぽ」と読むんですね、最後の字の意味は一体…?

shibaさん  2007年12月07日 22:39
コスト3倍ですか。何事もおカネですねえ。あちこち掘ってたらドバッと石油が湧いた、なんてことは起きないものでしょうか。資源さえあれば日本は鬼に金棒。

> 最後の字の意味は一体…?
えーと、深い意味はないので、わざわざ説明するのは気恥ずかしいし、ぐぐるほどでもないし、頭韻というには1文字しかないし・・・(汗;
ルノさん  2007年12月10日 21:39
shibaさん、私も個人的には電線地中化の方が良いと思います。
でも、先進国ではとか、都市景観美化だと言い切ってしまうのが、
どうかと思ったのです。雪景色も都会人には美しく、
山村の住人には重苦しく思える様に・・・

電線地中化を進めるにしても、よその国じゃやってるからとか
美しくなるからと断定するのは、他人と違うファッションで
世の中を押し通そうとするライフスタイルと矛盾するように感じました。

舗装された道路はぬかるまないし便利で美しい・・・・
でも、虫も植物も、動物たちも、人間以外はみんな自然を奪われて
地獄の環境に変えられてしまってる。大地震で元の荒地に返れば天国。

電線だけじゃなく、電車も、道路も、ビルも全部地下に埋めて
地表が緑と水に覆われて鳥と動物があふれかえった国になったら、
愉快かもしれませんね。
traviataさん  2007年12月12日 01:55
都会の電線はどんな美意識の持ち主にとっても醜いかもしれませんが、田舎ではなかなか風情があると思いますよ。電線は2本くらいだし、雀が群がっていたり、風景にとけこんでいます。変なチラシもイボイボシートもない木の電柱が冬枯れの野道に立つようすは、はがき絵の題材にもグッド。田舎育ちだもので、子どものころは、電柱の間隔を単位にかけっこをしたり、電柱に耳を当てて音を聞いたりしていました。
ビルを地下に埋めるというのはすごいアイディアです。国土の狭い日本にとって地下は残された宝庫。あ、マグマが・・・。
ルノさん  2007年12月14日 20:43
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