2013年12月26日

ピン札にご用心

インターネットバンキングの詐欺被害は膨大な額にのぼるそうです。
ウイルス対策やパスワード管理に無頓着な人々が、出かけなくて済むから、手数料が安くなるから、金利がちょっと高くなるからと、安易に利用した結果であって、銀行のシステム上の不備ではないようです。

しかし、窓口業務を減らそうとの企て程度でネット化を推進する銀行側も、やっぱり安易ではないでしょうか。

確かにネットで振り込めば、窓口よりもかなり、ATMよりもいくぶんか安くつくようです。
それって、情報弱者差別じゃないですか。ネットバンキングに無縁の、つまり機械が苦手なお年寄りとか、貧しくてIT機器を持たない人などは、時間と足と、あるいは交通費を使って窓口へ行き、高い手数料払わなければなりません。
わざわざ出向いてくれる人々をこそ、大切なお客様として優遇しなきゃあ。せっかく一等地の立派なビルで営業する意味が薄れちゃうよ。

ま、ネットバンキングも万能ではありません。
窓口では粗品やカレンダーくらいもらえるかもしれないけど、パソコンやスマホからは、ティッシュ1枚出てきません。

当然ながら、お金をおろすこともできない。手元の現金を自分の口座に入れることもできない。けっこう不便ですよ。

とぼやくと、キャッシュレスの現代、「現金」にこだわるのがそもそも古いんだと、バカにされそう。
でもね、私がよく行く、道端にテント張って野菜や干物を並べているお店で、クレジットカードやお財布ケータイが使える日が来るとは想像できません。

ある日、思いがけず現金収入があったもので、銀行のキャッシュサービスコーナーへ行き、ATMで入金することにしました。財布に大金を入れて持ち歩くのは不安ですから。

ところが・・・。
機械に通帳入れて、お金を入れて、確認ボタンを押して、通帳が出てくるのを待っていたら、ガタガタ、ギコギコと音がして、突如「取扱い中止」になってしまったのです。キャー、私の大金、どうなるのっ?

インターフォンで事情を説明すると、「すぐに対処します」とのこと。
やがて機械の裏側でガタンと扉が開く音などがして、現金投入口のふたが開いたり閉じたり。画面表示もいろいろ変化したのですが、それきり音沙汰なし。5分以上ガマンしたあと、再度連絡したら、「はい、ただいますぐに・・・」と言われて、さらに数分間。

こういう待ち時間って実際よりも長く感じるものでしょうが、客観的にも10分近く待たされたような気がします。
その間、不安が渦巻きます。入っていたお札が実際よりも少なかったら、あるいは現金なんか入ってなかったとか言われたらどうしよう、とか。

やっと行員さんがやってきました。そして非常に慎重な態度で、入れたお金の額と枚数を尋ねるのです。
私が正直に答えると、なんだかほっとしたように、捧げ持っていたトレイの覆いを取りました。そこには私の通帳と、ぐしゃぐしゃになって一部破けている万札の束が・・・。おい、3枚で束なのか。ま、私にとっては。

銀行側も用心するのですねえ。これに乗じて、絶対に30万円入れたはずだとかイチャモンつける客がいないとも限らないと。そこまで露骨でなくても、4万だったとほんとうに勘違いしている人ならいそうだし。

行員が説明(弁明?)するには、新札なのでくっついてしまって、計数装置をスムーズに通らずエラーになったらしいとのこと。
その破れ紙幣を再度入れるとまたトラブるので、いったん普通のお札に交換してお返ししますから、改めて入金してください、と。
なんか面倒だな。その交換とやらにもやたら時間がかかるんじゃないかしら。

「窓口で入金できないんですか」と尋ねたら、相手は初めて気がついたように、「あ、そういう方法もありましたね」

というわけで、入金票を記入し、破れ紙幣・通帳ともに窓口に提出しました。
行員さんは「入金処理を終えたのでどうぞご確認を」と、通帳を開き、*30,000増えて*61,438となった残高欄をわざわざ指さしてくれたのでした。
と、個人資産情報を公開してしまったが、少なくとも、私をネットバンキング詐欺の標的にするのは無駄なことですぞ。

機械は新札が苦手ということに全面的に納得はできないけど、人間でも新札が数えにくいのは事実です。

今回の件では別に金銭的損失をこうむったわけではありませんが、十代のころのいやな出来事を思い出すきっかけとなってしまいました。
スーパーで買い物をしたとき、新品の千円札を1枚のつもりで2枚渡してしまったのです。一瞬、あっ、2枚あったようなと思ったのですが、自信がなくてそのまま帰り、貯金箱も開けてじっくり数えたらやっぱり千円足りない。その場でちゃんと言えばよかったと、ほぞをかんだものです。せっかく忘れ去っていたのにぃぃ。

お正月を前にピン札を準備しているかたがたもいらっしゃいましょうが、数え間違ったり手を切ったりしないようご注意くださいまし。
スポンサーリンク
投稿者:ルノ 15:31 | コメント(2) | トラバ(0) | 世相=世間相場?
この記事へのコメント
あけましておめでとうございます!
ルノさん、ご無沙汰しております。

しばしブログ更新されてないなと思っておりましたが、最近特にお元気なご様子で何よりです。

久々にルノさん節を拝見しました(笑)。
う〜ん、なるほど確かにです!!

ネットバンキングはオークションをしている者にとっては必須アイテムです。特に落札された後に代金振り込みされたかの確認、同行間ですと手数料無料等々、いろいろありまして。

ですから4行分ネットバンキングしています。
最近では特にログインする際に注意を促す表示が出ます。やはりかなりの被害があるのではと推測します。

ネットバンキングで厄介なのが”PW"ですね。
メモしておく訳にもいかず、かとて忘れてしまう(よく使うところは覚えていますが、半年や1年に1回程度ですとかなりヤバイ)。
何回か間違えるとロックがかかり、再発行に時間がかかったりと、便利そうですが…

キャッシュレス時代で、クレジットカードはもちろん、手軽に少額決済可能な「電子マネー」なんてものもありますね。上手に使えばポイントが貯まりますし。

しかし全ては「電気」と「通信」が生きているのが前提。
大災害時には「現金」しか使えません。

普段はキャッシュレス生活を送っているのですが、これだけは十分に注意する必要があると常々感じております。

そう、ピン札の香り(?)が何とも言えません(笑)。

> 数え間違ったり手を切ったりしないようご注意くださいまし
確かにお札がくっついてて数えにくい時がありますね。
うん、手が切れるほどの枚数を数えてみたいです!

時間がありましたらまたお邪魔します。
本年も宜しくお願い致します!
shibaさん  2014年01月02日 10:43
shibaさん、こんにちは。
新年おめでとうございます。
拙記事をご覧くださってありがとうございます。
shibaさんのブログ、いつも拝見しております。非活動的な私と違って、ますます内容充実、常連さんも増える一方で、すごいなあと常々思っています。

(このたびは認証ワードの件でご迷惑をおかけして申し訳ありません。なにぶん機能貧弱なシステムで、しかもグレードアップの予定もなく、現状で我慢するのみです。ただ、古記事にスパムコメントが時おり届くし、私が試しに書いたのは受け付けたから、機種によって見えづらさが違うのかもしれません。せっかくお手数かけてメッセージをいただきましたので、ご要望に基づいて、コピペによる「移動」をさせていただきました。ワード変更につきましては、数日中に対応しますので、少々お待ちくださいませ。)

確かにオークション利用者には、ネットバンキングがなかったら手間ひまかかっちゃってたいへんですね。落札の際も、同じ銀行があれば振込料の分、価格を割り引いて考えることができますし。

大手企業が運営するオークションは、セキュリティもシステムも充実していて、現金を使う必要はまずないでしょうね。
私はオークションはやりませんが、ちらほらとネットショッピングをするようになりました。これも大手ならばクレジットカードも安全ですが、安売りに徹するショップでは、カードが使えないところがけっこうあります。振込と代引のみとか、代引オンリーとか。振込による前払いは不安だから、代引手数料を払って何軒か利用しました。相変わらず現金取引からは逃れられないって感じです。

> そう、ピン札の香り(?)が何とも言えません(笑)。
ほんとうに、ピン札には独特の香りがありますね。好きか嫌いかはともかく、いや、これを嫌いという人はおカネに見離されますぞ。

パスワード管理の重要性は認識していても、ウェブをうろついているとあまりにたくさんのパスワードを持つことになって、とうてい覚えきれません。結局手帳などに書いておく人が多いのではないでしょうか。私もそうです。
紙に書く場合、自分なりの法則を設けて、暗号化するという方法もありますね。abwz58をbcxa69などと。簡単だと見破られるし、法則を忘れちゃったらなんにもならないけど。
ルノさん  2014年01月02日 10:49
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/83140733
※トラックバックには言及リンクが必要です。

この記事へのトラックバック