2006年06月11日

ピーター・ハビット

若いころはハードロックをガンガンかけて怒られたりしたけど、ここ10数年、まともに音楽というものを聴いたことはありませんでした。
急に懐メロ気分になったのは、体型があまりに・・・あまりなことになりつつあって(言葉を濁す)、まあとにかく運動不足のせいだと、巷で流行(?)の『踏み台昇降』など始めたからなのです。
踏み台昇降というのは、その名の通り、低い踏み台に上ったり下りたりするだけのシンプルなエクササイズです。簡単だけど退屈だから、音楽でも流さなきゃとうてい続けられそうにない。

押入を漁ったら、幾本かのカセットテープが出てきました。カセットテープだなんて、私のアナクロ生活はパソコン回りだけでなく、万事にわたっているのです。いっしょに掘り出したウォークマンは壊れていて、そよとも動かず。使える再生装置はウォークマンと同サイズのオンボロカセットレコーダーのみ。音質はひどいが、BGMだから文句つけてらんない。

テープの中身は、ロリー・ギャラガーのライブインNY、ジ・オンリー・ワンズ(ファーストアルバム)、イーノ(Tiger Mountain)、ラジオスターズのライブなど。オンリーワンズは私のレパートリーではなく、知り合いから昔借りたきり全然聴かず放置していたものです。

実際に踏み台を始めたら、なぜかオンリーワンズにはまってしまったんですよね。

The Only Onesは英国のバンドで、70年代の終わりから80年代初頭、ほそぼそと一部マニアの支持を得ていたようです。カテゴリはニューウェーヴかな。ポスト・パンクとの分類も。後には日本人をメンバーに迎えて日本公演もおこなったとか。
実質的にピーター・ペレット(Peter Perrett ヴォーカル/ギター/ソングライター)のワンマンバンドで、ほかのメンバーは全く目立ちません。

そのピーターの声や歌い方がなんともいえず心地よいのです。
声は低めでかすれたり、時々高く張り上げたりして、シド・バレットに郷ひろみをたらしたような印象。
1曲1曲は短くてキャッチー。バラエティに富んでいて飽きません。ややちゃちっぽく、軽く聞き流せるが多少の毒も含んでいて、万人向けではなさそう。シド・バレットのファンなら聴いて損はないと思いますよ。

すっかり気に入って、テープを貸してくれた友人を訪ね、テープは返さずオンリーワンズのCD(ベスト版やライブばかり)を何枚か借りてきました。とりわけ初期の雰囲気が私の好みに合うようです。

ピーター・ペレットの歌はヘタです、はっきり言って。不安定だし、ライブでは声が低すぎて聴いて苦しくなるほど。
ベスト版CD"The Immortal Story"には、アルバムとは別バージョンの曲がいくつか収録されていて楽しめます。とりわけ"Oh Lucinda (Love becomes a habit)"というラヴソング(?)は、アルバムでは割合洗練された印象だったのに、このバージョンでは声が汚くて、体調不良がもろ出た、というか、時々痰が絡んだような感じなのに、平気で録ってる。そんなの通常なら不快・・・ひいき目に評価しても「痛々しい」ってとこでしょうが、好きになるとオソロシイですね、妙に可愛く聞こえちゃうんです。まさしくPeter becomes a habit.

あ、それで踏み台昇降の成果は? わはは、別の機会に譲りましょう。
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投稿者:ルノ 23:09 | コメント(0) | トラバ(0) | 70年代ロック
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