2012年08月31日

開かずの扉

電子レンジがないと生きてゆけないと書いたのは、つい先月のことです。

実際の話、コンロの出番はあまりなく、日に何度もレンジを使うので、使わないときには常に扉を開けっ放し。加熱の際発生した蒸気を乾燥させるためです。
そういえば我が家では、炊飯器や洗濯機のふたもたいてい開けたままだし、浴室やトイレのドアを閉めることもまれです。先日排水口の点検清掃に来た人が脱衣室のドアを閉めようとしたら、きっちり閉まりませんでした。地震(何年前の話だ?)で戸枠がゆがんだようです。冷蔵庫は閉めてますよ。

愛用のオーブンレンジはかなり古いもので、いつ壊れても不思議はありません。もしそんな事態になれば、借金しても新しいのを買わなきゃ飢え死にするぞう。

とっころが・・・。
そのレンジ、現在は台所の場所ふさぎ、巨大な置物になっています。例の記事を書いた翌日から、ぱったり使うのをやめたのです。
こんなことが可能だとは、以前は想像もしませんでした。

鍋やフライパンでまともな料理を作り始めたわけではありません。

単品素材を切って食器に入れて加熱するという基本的な方法は同じです。レンジの替わりに蒸し器を使うようになっただけです。
とはいえ、実は私、蒸し器を持ちません。最初は20センチ鍋にステンレスの裏漉し器を伏せて代用していました。その後、26センチのやや深めのフライパンに水を注ぎ、そこに直接食器を置くことにしました。これだと小鉢ふたつとご飯茶碗ひとつをまとめて加熱でき、時間やエネルギーの節約になります。

レンジのほうが効率は上でしょうが、うちの電気コンロ(IHではありません)は妙に蓄熱性が高くて、お湯が沸いたあとスイッチを切っても、しばらくは余熱で沸騰を続けます。火の通りやすい素材はさっさと取り出さないと、煮え過ぎになってしまうほどです。

味や仕上がりはレンジより上とはいえません。自動で加熱時間を決めてくれるレンジと違って、自力判断を要するから、失敗もします。1度にたくさん食器を使うので、こまめに洗い物をしなければならないのもおっくう。

そうまでして電子レンジを忌避する理由はなんなのか。
自分でもよくわかりません。

電子レンジが危ないという説は、大きくふたつに分かれるようです。
ひとつは電磁波による人体への悪影響。もうひとつはマイクロ波が食品の組成を破壊・変質させ、食べた人の健康を害するというもの。

しかしまあ、さまざまな電磁波発生装置に囲まれた現代社会に生きている人間が、電磁波を避けて暮らすのは無理ですよ。電磁波過敏症の方々はたいへん苦労しているようですが。
少なくとも電子レンジの電磁波は、IH調理器よりもはるかに弱いといわれています。こうやってパソコンに数時間向かっていれば、電子レンジ数か月分くらい浴びるはずです。

食品の変質というのだって、はっきり証明されたものではなく、ナンセンスの域を出ていないようにも思えます。ガス火でも天日干しでも、そもそも加熱すること自体、食品を変質させるのが目的です。
これまでレンジで調理したものを食べて体を壊したという事例は聞いたことがありません。何十年もレンジのお世話になっている私、何を今さら恐れる必要がありましょうか。

最初はね、戯れ半分だったんです。電子レンジ依存症の私にどこまでできるかな、ある程度続けたならネタにもなるぞー、程度。
なぜだかはまってしまい、レンジを使わないことが平気になったみたいです。余裕のあるときには低温蒸しができるのもちょっとした魅力。

レンジの扉は1週間くらい開けっ放しでしたが、その後きっちり閉じまして、さらに10日ほど経ってから電源コードを抜きました。小窓に表示される時計は正確で便利だけど、待機電力がもったいない。以後1度も開けずじまい。たまにはオーブン料理くらいしてもいいのに、もっか凝ったものを作る気になれないのです。

とはいえ、いつまでも続くか。
だって、いまだにフライパン蒸しですよ。ひところスチームクッカーを買おうかと見て回ったけど、そこまで投資するのもどうかな、と。

再びレンジの扉を開けて、やっぱり文明の利器にはかなわないねえとつぶやく日は間近でしょう。
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投稿者:ルノ 08:46 | コメント(0) | トラバ(0) | 生活の浅知恵
2010年01月15日

収納上手

花や絵や置物などで部屋を飾ることが嫌いです。もちろん人形やぬいぐるみを飾るのもごめんです。

部屋だけではなく、万事において装飾に無関心なのです。このブログだって、質実剛健ってイメージでしょ。
本人もアクセサリーはめったに着けません。アイメークもせず、常に清潔を心がけているのに、なんでものもらいなんかになるだあ。(T_T°

そうそう、部屋の話だった。

昔、ワンルームマンションに住んでおりました。白い壁にライトブラウンのフローリング。

住み始めたころ、何冊かのインテリア雑誌を購入しました。部屋を整える参考にするためではなく、自慢のマイルームに取材に来てもらおうともくろんだのであります。いやはや、世間知らず。

で、誌面に採用されている事例を見て、その気が失せました。
うちのように殺風景な部屋は、どの雑誌にも載っていなかったのです。「だから新鮮味がある」との捉え方もできましょうが、インテリアデザインに対する考え方に根本的なギャップを感じてしまい、かかわり合いたくなくなったのでした。
極めつけは、あちこち探し回って購入したウールのアクセントラグと全く同じ商品を敷いた家が紹介されていたこと。そりゃあ市販品だからいくつあっても不思議はないけど、たまたま買った数冊の中で遭遇するなんて。たいそう気に入っていたラグだけに無念のきわみ。そのお宅はよそに比べるとすっきりしていて、センスの良さが光っていましたが。

「根本的ギャップ」と申しましたが、これは雑誌社と私の間ではなく、世間と私の間に横たわっているようです。

誰しも自分の城を持ったら、きれいに飾りたいものです。普通に暮らしていると、いろんな装飾品を入手する機会が多く、好むと好まざるとにかかわらず増えていきます。
ごてごて飾るのが嫌いな人でも、観葉植物くらい置きたいでしょう。空気を清浄にし、心を癒す効果もありますし。
それさえ嫌というのは、心がすさんでいるあかしではないのか。

実際、年月を経るにつれ、いろんなガラクタが増えていきました。おまけに壁にはブタを貼ったし(無理にはがしたら壁紙が破れて蒼ざめました)。
家具を買い足して手狭になったので、2LKに引っ越すことにしました。
引っ越し業者が見積もりに来て部屋を見渡し、「あー、これなら5万円でいいですよ」とのこと。

が、引っ越し当日、積み出しに来た作業員は仰天したようです。
こんな小さな部屋に、こんな大量の荷物があったとは信じられない。よそから持ってきたんじゃないか、と。

でも正真正銘、全部そこにあったんです。
その部屋には押入れやクロゼットがなく、部屋の一部がへこんでいたので、その前にカーテンをつけて押入れ代わりにしていました。当座使わないものはすべてそこに整然と収納し、見える部分はいちおうスッキリ。むろん見積もり担当者には、その中も見せたんですよ。

トラックが小さくて2回に分けて運ぶこととなり、彼らは5万円分をはるかに上回る労働をさせられたのでした。

新しい住まいは以前の倍以上の面積がありますが、ここも大量のガラクタに占領されていきました。
今や我が家は「すっきり」とは程遠く、どこも物置部屋と化しています。

相変わらず飾り気はありませんが、本棚のガラス扉の中には装飾品めいた小間物が雑然と置かれていて、いかにも見苦しい。モンローのポスターはUSB抜き差しに邪魔だから撤去しました。種から育てて順調に生育したあげく茶変して死にかけているアボカドの鉢などは、捨てるに捨てられなくて悩みの種。

本棚といえば、いつだったか本の整理をしたときのこと。
古い雑誌や好みに合わない単行本など、捨てようとした本がちょっとした山をふたつ築きました。しかしそれらの本が入っていたはずの本棚には、依然として本がぎっしり。手品みたいと我ながら感心したほど。

そんなふうに、根は収納上手なのだから、本気で片づければ広々空間を取り戻せると思うんですけど、なにぶん面倒で・・・。
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投稿者:ルノ 18:16 | コメント(0) | トラバ(0) | 生活の浅知恵
2009年05月30日

らっきょうパワー

毎年手作りの梅干やらっきょう、生姜漬などを送ってくれる友人がいます。今年もそろそろだな〜♪
楽しみではありますが、10年以上続くと、送付の際使った密閉容器が山とたまってしまいました。

ラッキョウはポリ袋に入れて縛ったものをプラスティックの密閉容器に収め、さらにガムテープでぐるぐる巻きにした上ポリ袋に入れて送られてきます。漬け汁が漏れて人様の荷物をぬらしたらそりゃあ迷惑ですから。
容器ごと冷蔵庫に入れ、少しずつ食べていくと、空になったころは容器にラッキョウの匂いが染みついているわけです。らっきょうは1日程度でも匂いがつくので、数週間おくと相当なものです。
すぐに中身を陶製のジャーなどに移せばいいのでしょうが、つい不精しちゃう。

向こうは使い捨てにしてもらうべく安物の器を選んでいるようです。
なのにこちとら筋金入りのビンボー賞ときてるから、どうしても捨てられないんですねえ。(賞をあげたいほど?)
ガムテープの残骸を丁寧にはがし、洗剤できれいに洗って乾かしますが、むろんその程度では消えません。

無臭にするために、思いついたことをあれこれ試しました。
濃いめの漂白液につけたり、熱湯にくぐらせたり、直射日光にさらしたり、グレープフルーツの皮を詰め込んで数日放置したり・・・でもさっぱり効果なし。酢水で煮たら変形しちゃったし。
はては容器を保管する戸棚にまで匂いが充満して。
ま、年数が経つとある程度薄くはなります。

あるとき、石けんやシャンプーの在庫を整理していて思ったのです。石けんを入れておいたらどうかな、と。
で、一番新しい(匂いのきつい)容器に花王ホワイトバスサイズ2個とカネボウ絹石鹸1個、安売りのクラシエシルクソープ1個を入れました。

そのまま忘れ去り、半月ほど経過して使用中の石鹸が小さくなったので新しいのを出そうとして、はたと気づきました。たとえラッキョウ臭が石鹸で緩和されたとしても、石鹸の匂いがついた容器に食べ物を入れるわけにはいかないじゃないか。

さっそくあらためましたら、容器からは石鹸の匂いがするし、石鹸にはらっきょうの匂いがしみこんでいるという二重の悲劇を呈していたのであります。アホやなあ。

このラッキョウ臭、なかなかに強烈で、バスサイズの石鹸が小さなかけらになってもまだ残っていました。
容器のほうは何度か洗ううちに石鹸の香りは薄れ、ラッキョウ臭だけになりました。

世の中にはラッキョウが好きで好きで、バスタイムもラッキョウの香りに包まれていたい人もいるかもしれません。そのようなかたは一度お試しあれ。
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投稿者:ルノ 19:47 | コメント(0) | トラバ(0) | 生活の浅知恵