2007年01月25日

映画嫌い

私は映画が嫌いです。
何がきらいって、映画ぐらいきらいなものはないんだ。僕の前じゃ、映画のことは、口に出さないでくれ。
と、ライ麦畑のホールデン君は言いました。
私は筋金入りの映画嫌いのようですが、ホールデンほどではないでしょう。映画のレビューを読むのはわりかた好きです。レビューが上手だと映画も面白そうだと感じたりします。文章を読むことが好きなのです。

幼いころから映画は嫌いでした。
入学から2年間を過ごした小学校では、年に何回かの土曜日が映画鑑賞に充てられていました。その日は授業がなく、登校したら生徒全員並んで映画館へ歩いていき、映画を見たら学校に戻り、給食終えて下校・・・というスケジュールでした。
たまたま我が家は学校と映画館の途中にあったので、家の前まで来たらこそこそと列から離れて家に入り、ひとり遊んだり本を読んだりして時間をつぶし、2階の窓から眺めて映画帰りの列が見えたらまた列に紛れ込んで学校へ行く・・・要はサボっていたのです。親も教師も黙認、というか、レクリエーションだから無理に参加しなくていいという雰囲気があったようです。勉強をサボるような子ではありませんでした(ホントだよ)。
もっともすべてパスしたわけではなく、ディズニーアニメを見た記憶があります。

今思うと、私はひどく落ち着きがなく騒々しい子どもだったので、長時間映画館の椅子に座っておくことに耐えられなかったのでしょう。テレビは好きでよく見ていましたから。

大人になってからは一か所にじっと座っておくことが大好きになりました。落ち着きのないお子さんをお持ちのお母様、あまり将来を悲観せぬように。えっ、よけい心配になってきた?

映画が嫌いだなんて損な人生じゃないかと言われそうですね。しかたありません。嫌いなものは嫌い。

こんな私にも映画好きの男友達ができて、いろんな映画館に連れ回された時期がありました。気が弱くてイヤと言えない性格なんですよねー。
当時見たのは、シュワルツェネッガーやスタローンなどのアクション洋画がほとんど・・・幼稚なヤツ。ダイハード、ロボコップ、バトルランナーとか、けっこう面白かったような気がします。

それでも映画館で洋画を見るのはひどく疲れます。
視力が弱いので最前列でなければ字幕が見えません。

家で吹き替えモノ見たらどう?
登場人物の見分けがつかず、筋立てをなかなか理解できないんです。ガイジンさんはみんな似たような顔をしているし、いや、日本人でも同様なのです。私の人物識別能力は黒田勝久くん並みでありました。
高校時代は教師の顔と名前が一致せず、とりわけ体育教師は男女の区別さえつかないありさま(これは向こうの責任だ)。クラスメートもなかなか覚えられず、友達ができません。社会に出てからも社長と部長を取り違えたりいろいろと危うい思いをしましたが、どうにかごまかしごまかし・・・結局挫折してリタイア。
インターネットで顔のない世界の素晴らしさを満喫できるかと思いきや・・・やっぱり殻にこもってしまいそう。顔だけの問題ではなさそうです。

そうそう、インターネットを始めて映画嫌いのもうひとつの要因を発見しました。動画がダメってこと。
動くものが苦手なんです。ちょろちょろ動き回るゴキブリより、仰向けになって干からびたゴキブリのほうが好き、いや、ましだもん。あなただってそうでしょ?
ビルの壁を流れる電光ニュースさえ読めません。動体視力ゼロ、じゃないかしら。
いまやウェブはあまりに多くの動くものに埋め尽くされかけていて、動くものを見せるためにOSもパソコンも進化してきたといえましょう。その恩恵を受けたくない私は、確かに損な人生を歩んでいるようです。
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