2006年09月09日

自家製パンはおいしいか

何十年か前、自動パン焼き機なるものが流行りましたよね。材料を入れてほっとけば、こねて発酵させて焼き上げてくれるという手間要らずのスグレモノ。お宅の押入にも1台入っているんじゃないですか。

それまで素人がパンを作るなんて大変なわざでした。

まず発酵の温度管理が難しい。古い料理本には『ドライイーストはちゃんとふくらまないことがあるので生イーストを使いましょう』とか書いてあって、現実には生イーストなんてどこにも売っていなかったもんな。
こねるのがまた苦労。力は要るし、なかなか均一にならないし、じゅうぶんな広さの台もないし。

どうにかこうにか形を整え、無事焼き上げたとしても、味はあまり期待できないでしょう。

一番の問題は、時間と手間がかかりすぎること。予備発酵、こねこね、一次発酵、ガス抜き、形成、二次発酵、焼き上げ・・・数時間つきっきり。パン生地を乱暴にちぎるとイーストが機嫌を損ねてしぼんだりします。

当時だってそこそこおいしいパンが安く売られていたのだし、自分でパンを作るなんて、どの角度から見ても割に合わないものでした。

それら諸問題をクリアしたかに見えた「パン焼き機」の華々しいデビュー。
人々が飛びついたのもむべなるかな。
最初は物珍しさもあったのでしょうが、子供でも安全に簡単に作れるし、案外美味だし、自分で作ったという充実感も得られ、お得な印象さえありました。いろんなパンミックスも販売されてブームを支えました。

・・・が、飽きられるのも早かったようです。

パンなんて自分で作ってまで食べたいもんじゃなし・・・日本人はやはりお米民族。

あのパン焼き機、1台何万円だったか知りませんが、元が取れたと胸を張る人は皆無でしょうね。所詮は高いオモチャだったと気づき、押入の場所ふさぎになってしまったようです。

とはいえ、近所のスーパーでは時々カメリア(日清の強力粉)の安売りをしているし、買う人がたくさんいます。パン焼き機はまだ健在なのでしょうか。

かくいうわたくしもたまに衝動的にパンを焼きます。カメリア1袋で4回作れます。
うちのはパン焼き専用機ではなく、オーブンレンジにたまたまパン焼き機能がついていたんです。パン焼きなんて・・・とバカにしていまして、初めてパンを焼いたのは購入から数年後でした。食パンなら、材料をセットしてスタートボタンを押せば約4時間で焼き上がります。ゴマやくるみを混ぜたり、チーズを練り込んだり、バリエーションも楽しめます。

味は・・・まあまあ。
こね足りないのか、生地のきめが粗くて穴だらけ。冷めるとパサパサざらざらになって、スーパーに並んでいる148円の食パンにも負けます。それでも焼きたてならば、町の自家製パン屋さんの260円の食パンよりおいしいくらいです。
特に外側(耳)は絶品。ついつい耳をむしって食べちゃって、はっと気づくと中身だけが無惨に柔肌をさらしていたり・・・。

じゃあ「耳だけパン」を作ったら最高ではないかと。途中で取り出して天板に平たく伸ばし、数枚に分けて焼けばいいんです。ま、そんな面倒なことをする気力はありません。

本日焼いた素朴な手作りパン。

手作りパン
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投稿者:ルノ 21:33 | コメント(0) | トラバ(0) | レトロ