2012年01月27日

三方一両得

自分で作った人形やぬいぐるみを売ることもありますが、私のようにとろい人間にとって、手作り品の販売は売れば売るほど赤字がふくらむのが実情だから、積極的に売り出しはしておりません。

それよりも、作ったものを展示したり、作り方や型紙を載せて人を集め、広告収入を得ることを主体にしたいところです。

型紙はすべて無料でダウンロードできるようにしていて、このことが国内はともかく、海外では好評を博しています。
というのも、あちらでは型紙は買うものであって、自作の型紙を売る個人ビジネスがたいそう盛んです。
型紙がタダであるのに加え、それを使って作ったものは自由に販売してよろしいとサイトに明記しているとあって、私は「世界一generousなアーティスト」と(一部の人から)絶賛されています。

そんなに盛んなら、型紙販売に参入すれば、多少なりとも収入の足しになるではないか。
その予定はありません。根がものぐさだし、「売る」という行為に精神的重圧を感じる人間なので、結局引き合わないと思うのです。

ウェブにアップした型紙はデジタルデータなので、無限増殖が可能です。得た人はメールに添付して友人に送ることもできます。
うちからタダのものを取ってきて販売しようとたくらむ輩が現れるのは当然ともいえます。
欧米には著作権意識が浸透していますが、発展途上国ではその概念さえ生まれていません。道ばたに落ちている空き缶を拾ったり、誰でも立ち入り可能な山できのこを採集したりして売るのとどう違うんだと開き直られれば、ちょっと返答に窮したりして。

2年余り前、「あなたのサンタ人形の型紙を売っている人がいる」というメッセージをもらい、そのことを英語ブログに書いたところ、かなりの反響がありました。そのサイトはetsy.comといいますが、コメントの多くは「あなたはetsyとコンタクトすべきだ」というものでした。
しかしほうっておきました。当該ページをじっくり見なかったので、etsyという中国人が開設したサイトだと早とちりしたのです。そんな相手にメールアドレスやIPアドレスを教えるなんてまっぴらですからね。

その後、etsyは素人でも手軽に手作り品を売り買いできる場を提供する会員制サイトだと知りましたが、とにかくかかわり合う気はありませんでした。

昨年のこと。「あなたのダックスフントの型紙がetsyで販売されている」という情報が立て続けに寄せられました。
実を言うと、こういう善意の密告はいささか迷惑に感じます。それに気づいたアナタがさっさとetsyに報告してくれたらありがたいのにさ。この要求がお門違いなのは承知していますが、なにぶん英語を読み書きするのが面倒で面倒でたまらないのです。

今回は渋々ながら、etsyに苦情を申し立てることにしました。
ところがコンタクトフォームからの送信は、会員登録しないと受け付けないのです。これだからかかわりたくないのよね。苦々しい気分で登録して、「お宅のメンバーにドロボーがいる」と書き送りました。

etsyからはすぐに返信が届きました。長々しい定型文です。
翻訳ソフトで訳したら、「著作権侵害の申し立ては、被害者本人がポリシーページをちゃんと読んで所定の様式で送れ」「あなたが本人でないなら、本人に知らせればよい」みたいな内容だと判断されました。

ああ、なるほど。私に知らせてくれた善意の人々は、先にetsyに届けて、同じ定型メールを受け取ったのかも。

私はポリシーなど読む気になれず、とりあえずメールを送りました。「私は本人であるが、英語が苦手だから、複雑な手続きには耐えられない。ドロボーの放置はあなたの損害になることだから、自力で調査して対処してほしい」
その後etsyからは、音沙汰なしです。

私は著作権を侵害されてもどうってことないのです。むしろ私の型紙が優良だから有料で売る奴もいるのさ、と自己満足。
買った人はこんないいもんがたったの1ドルだなんて♪、と喜ぶ。
ドロボーさんは濡れ手で粟だからウハウハ。
誰も損をしない不思議な犯罪でありまする。

そりゃあ、そんな理屈が通ると本気で思っているわけではありません。
不正な手段で稼いでいる人を見た人々は、不愉快でしょう。
第一、買った人が真実を知ったら怒り心頭。でもね、それは世界一のアーティスト、Runoの存在を知らなかったあなたの罪です。1ドルは罰金だとおあきらめなさいませ。

ともあれ、私個人はこういった事態を深く憂慮する必要はないと考えています。
ウェブの口コミを甘く見ると怖いぞー。軽い気持ちで不正を行う素人は、遅かれ早かれ悪評を広めて自滅するに決まっています。
投稿者:ルノ 10:02 | コメント(0) | サイト運営
2010年11月08日

お勝手口は閉めましょう

わりとたくさんのホームページを運営しています。

その中で秘密にしておいた一群のサイトが流出してしまいました。
いや、別に、見られて恥ずかしいような内容ではありません。別のドメイン名でちゃんと公開しているので、そのURLではアクセスされたくないという事情なのです。
正規のドメインが表玄関なら、こちらは裏口みたいなもの。同一コンテンツにたどりつけるけど、ドアが違うのです。

具体的に文字を使って示します。
私が利用しているサーバーでは、abc-abc.netというドメインを取得すると、それに付随するサブドメインをいくつか持つことができます。サブドメインとは、zzz.abc-abc.netとかyyy.abc-abc.netなど、任意の文字を頭につけて分類するものです。仮にzzzというサブドメインを作ったとしましょう。
そしてabc-abc.netの下にxxxというサブディレクトリを作り、このabc-abc.net/xxx/はzzz.abc-abc.netであると紐づけすると、http://zzz.abc-abc.net/にアクセスしたときに、http://abc-abc.net/xxx/の中身が表示されるわけです。
なぜ紐づけるかといえば、サブドメインはサブディレクトリよりも数段カッコイイから・・・でしょうね。

むろんhttp://abc-abc.net/xxx/に直接行くこともできます。混乱を避けるために、xxxは慎重に隠しておく必要があります。

この隠しディレクトリがばれてしまったのです。
理由はわかりません。私自身が相対リンクなどでうっかり露出させた可能性もありますが、検証はできませんでした。
ちゃんと隠しておいても、知識のある人なら簡単に見つけ出せるようです(なんの得にもならないけど)。
誰かのURL入力ミスがたまたまヒットしたのかもしれません。ディレクトリ名が短くて推測しやすい文字列だったのは事実です。

気づいたのは1年以上前のことです。まずいなあ、なんとかしなきゃと思いつつも放置しているうちに、あちこちから善意のリンクを受け、検索結果では正規ページをさしおいて上に出てくるなど、バカにならない存在となってしまいました。
同一ページに複数のURLがついていると、検索エンジンはミラーサイトと同列視して、重複の片方を排除するということになるのでしょう。

ドアが多いほうが訪問者増加には役立つかもしれません。
しかしそれぞれの「ページ力」は分散されて弱まります。
「カッコ悪い」サブディレクトリがしゃしゃり出ることは、自己満足的美意識の観点からも気が滅入ります。

やっとこさ重い腰を上げて、対策に乗り出したのでした。

要はサブディレクトリに来た人をサブドメインに誘導すれば済むことで、.htaccessファイルにチョコチョコッと書き込むだけでしょ。
・・・で、そうしたんだけど、全く効果なし。ど、どうして?

焦って専門解説サイトなどを見回りまして、Condの記述を分けたり、一段上のディレクトリに置き直したり、いろいろ試したけどダメでした。
困り果てて、その日は中止。

思案するうちに、.htaccessで飛ばすだけでは根本的解決にならない、いっそ当該ディレクトリxxxを削除してしまえ・・・という気持ちに傾いてきました。

実際に削除まではしませんが、xxxのディレクトリ名をpppに変更し、別途作った空のディレクトリをxxxと名づけます。しかる後にpppとzzz.abc-abc.netを紐づけしなおすのです。
xxxへ来た人はファイルが存在しないというエラーに直面するので、お知らせページへ誘導。

作業はアクセスの特に少ない時間帯がよかろうと、朝4時半から行いましたが、あっという間に終了。
表示確認では取り立てて問題はないようでした。

その後落ち着いて.htaccessを見直したら、記述した「:」や「¥」が全角になっているのを発見。作動しないのは当然だあ。

実は.htaccessに初めて取り組んだとき、その内容を当ブログに投稿していました。それをコピペして修正したのですが、おおもとが全角混じりだったのです。見た目の都合だけでなく、自動リンクを防ぐためにそうしたのですが、自分で但し書きしているにもかかわらず、見落としちゃったんですねえ。そもそも自動リンクを停止する機能があるのに、使ってなかった。アホアホ。

半角に直してアップしたけど、ほかにも間違いがあるらしく、うまくいきませんでした。面倒だから放置しています。
哀れ、万年初心者。
投稿者:ルノ 18:10 | コメント(0) | トラバ(0) | サイト運営
2008年12月27日

祝・復活

自分で祝ってりゃ世話ないや。
と、何事もなかったかのように、いや、舌鋒ますます鋭く舞い戻ってまいりました。

ずっとサイトを放置していたので、英語版のほうでは「Are you okay? We miss you!」「何が起きたの?」などと近況を尋ねられたり、「留守なら留守とアナウンスすべきだ」とか「なんでもいいからブログに書いて」とせかす人もいました。気持ちはありがたいのですが、そういうメッセージがたまりすぎると重荷だし、読むだけで重労働です。
質問掲示板に「なんで返事をくれないんだ」「返信は管理人の義務だ」と文句をつける人もいました。面白いことに、「早く返事しろ」とぎゃんぎゃん責め立てるのは、「こういう質問には答えません」とあらかじめ例示している種類の質問を書くような人なんですよね。

国内では注文メールであっても非常識なまでに遅れた返信に寛容な対処をいただき、苦情はほとんどありませんでした。日本人には思いやり深い人が多く、またプライバシーに立ち入ることが少ないような気がします(単に、私個人が関心を持たれないコモノなだけかー)。

半年余り何をしていたかというと、何もしていませんでした。
この大不況のさなか、何もせずに生きていられるなんてお気楽なもんだ。

実は病気だったのです。ほんとうです。信じてください。
念を押すなんざ、よけい仮病っぽいぞ。

ちゃんと病名もあるありふれた病気で、患者数はたいそう多いのですが、ほとんどが軽症で、治療も受けず折り合って暮らしているのが現状でしょう。
私の場合、仕事もできず、インターネットのような軽い作業にも差し支えたほどなので、重度のほうだったかもしれません。
「だった」と書いたけど、完全に治ったわけではありません。ことあるごとにぶり返しつつ、徐々に微妙に良くなっています。手抜きだけど『ポニョ』作ったよー。

世の中には人に言えない恥ずかしい病気ってのがありますよね。まさしくそのひとつじゃないかと思います。
ウェブで闘病記を公開中の同病者だって本名をさらしているはずはありません。
人に言えないなら、そもそも病気であることを隠しておくべきだろうが。いや、その、詳細はぼかしておきたいけど、多少は同情も引きたいという身勝手な気持ちがあったりして。

矛先をそらすため、じゃあ恥ずかしい病気って、一般的にどんなのか考察してみましょう。

誰もがまず挙げそうなのが、下半身に出る病気。主に泌尿器科系。婦人科・肛門科も。ぐっと下がって、水虫なんかもね。
次は知能や精神面に現れてくる種類。これを隠したいのは本人よりも家族のほうか。ほんとうは恥ずかしがる必要はないのに、世間の無理解と偏見がネックとなっているのです。
自分自身の不摂生が招いた生活習慣病のたぐいはもっと恥じるべきですが、ときには皆さん自慢げに言いふらしています。お仲間が多いからですかね。タバコの吸い過ぎで肺癌になったと煙草会社を訴えるなんて愚行は、脳まで溶かしつつあるニコチンの作用としか思えません。とはいえ、やめたくてもやめられない、あるいははなっからやめる気にならないところが依存症の恐ろしさなのです。麻薬はともかく煙草や酒、ギャンブル、過食などは、本人の意志が弱いせいだと見なされるふしがありますが、根はもっと厄介で、意志の力だけでは抜けられないものらしいのです。
それから一部の感染症。うつされちゃかなわんとつまはじきされることを恐れるのです。中には感染力が弱いのに偏見だけが異常に強いものがあって、患者たちを苦しめてきました。一方で、風邪くらいなんだ、気力でやっつけろと上司にはっぱをかけられて無理やり出勤したあげく、職場中にインフルエンザを広めたケースだってあろうに。
寄生虫も気味悪がられるからこっそり対処したい部類です。そんなのもう絶滅したと思い込んでる人もいるようですが、ゲテ物食いや珍獣ペットからヘンな虫に取りつかれる人が増えているそうですよ。
髪が抜けたり容貌が損なわれる病気は、特に女性なら秘匿したいに違いありません。
そして遺伝病も深刻でしょうね。これも偏見を取り除けば、気分的には楽になるものが多いはずですが。

とまあ、おおっぴらにできない病気を抱えた人は大勢います。
見かけてもくれぐれも馬鹿にしないでいただきたい。なりたくてなったわけじゃないですし・・・。
投稿者:ルノ 23:20 | コメント(0) | トラバ(0) | サイト運営