2007年12月31日

酒は憂いの

「玉箒」とは、お正月に養蚕室を掃除するほうきだったとか。実物がどんなものか知りませんが、美しいものに「玉」をつけるのが日本語の流儀ですから、実用品ではなく行事用の装飾的なものだと想像します。

人の世の憂さを払ってくれると称えられる酒ですが、その効力がほんの一時的だとは、どなたも経験的にご存知ですよね。
いくら酒をかっくらったってなんの解決にも手助けにもなりません。酔いが醒めてみれば、玉箒で掃き捨てたはずの憂いが倍になって戻ってきているのに気づくのが常です。
酒呑んでいいことなんか何もないでしょ。不味いしカロリー高いし金かかるし体きついし服に匂いがつくししばしば恥かくし人に迷惑かけるし後悔のタネだし。

酔っ払って眠り込み、気がつけば病院や留置場だったり、財布を盗られていたり。ついに酔いが醒めず、おらは死んじまっただぁになっちゃう人も。
自分が死ぬんなら自業自得で済むけれど、酒酔い運転で人を死なせてしまえばすまんじゃ済まぬ。もっとも現実には刑も軽いし、出所後は賠償もそっちのけでのうのうと生きている人が大半のようです。被害者や遺族はたまりませんよ。

飲酒運転をする人の多くがアルコール依存症だとか。依存症は病気であり、罹患者は平常から判断力がなく、罪の意識も生じません。飲んでいないときは一見常人なので野放しの現状です。

どうして人間は酒を飲むのでしょう。どうしてそんなに酒が好きなんでしょう。
この世から酒というものが消滅してもいっこうにかまわない私は理解に苦しみます。

酒飲みが幅を利かす社会において、飲める連中の横暴に泣かされているのは、体質的に酒を飲めない人々です。
契約獲得や上司へのおべんちゃらのため酒席にはべることを余儀なくされ、望まぬ宴会や飲み会に駆り出され、付き合いだからと割勘で不当な出費を強いられ、酔いつぶれた同僚を介抱するはめになり、どうかしたらイッキ飲みを強要されて急性アルコール中毒でぶっ倒れたり。

酒は人間関係の潤滑油などではありません。人の和という美名のもと集団行動を重んずる日本社会は、とりわけ下戸に過酷なしくみになっております。
日本人にはアセトアルデヒドを分解する能力が低い体質の人が多いのです。DNAがそうなっているのであって、努力や特訓でどうにかなるものではありません。そもそも酒を飲めない人がなぜに不要な努力を強いられなければならないのか。酒を飲める人々こそ努力して飲めないようになるべきだ。

アメリカが禁酒法を上手に続行していたら、なんせあの国のこと、日本を始め世界中にそれを強要したに違いないので、人間社会はどんなに安らかだったことか。

今からでも遅くない。せめて酒税を大幅アップしよう。大幅? うーん、現行の20倍くらい。
賢明な人は節酒もしくは断酒するかもしれないが、値段が上がっても飲む人は飲む。飲み続ける人は生活苦と健康苦から早死にし、酒に飲まれない人々のみが生き残ります。一種のふるいです。
破綻しかかっている日本経済は速やかに立ち直るでしょう。酒源病の減少で医療費が抑制され、酔っ払いの世話をする必要のなくなったお巡りさんは交通違反の取り締まりに精を出してじゃんじゃか罰金を取り立てて、国庫を豊かにする。アルコール飲料の売上は全体として減少するとしても、補って余りあるだけの税率アップで国はお金持ちー。

そんな無茶な、って?
そもそも国家の義務は、庶民の楽しみにつけこんで、取れるところ、取り易いところから税を搾り取ることです。明治時代にはウサギ税があったそうだし、トランプ税は平成まで続いたし。
酒とタバコは天井知らずに上げてよし。

と、酒に恨みがあるかのような攻撃を仕掛ける私は、別に下戸ではありません。
それどころか無類の酒好きと思われていた時代があったことは知る人のみ知る。
今だってチャンスがあればいくらでも飲めると思うんだけど、気乗りしません。どうせ代謝と時間を無駄遣いするのなら、チョコ食ってヒルネしたほうがなんぼかまし。

かつての飲兵衛がすっぱり酒を断ち切ったのは、いかなるテクニックによるのか。それはもう血のにじむような苦難の道のりでした。って、まさかね。意志が強いだけですよ。って、それもウソ。ほんとに意思強固ならお菓子をすっぱりやめてみろってんだ。

私が酒に溺れず己をコントロールできたのは、酒に対する姿勢が終始一貫していたからです。
酒飲みのころからふたつのルールを定めていました。参考にならないとは思うけど、禁酒を考えている人は真似していいですよー。
その1:ひとりで飲まない。その2:自分の金で飲まない。
両者は密接に関連しています。1はほぼ完璧に守れたようです。2のほうはやや難しいものの、我が体内を通過したアルコールの9割以上が他人酒、タダ酒、たかり酒であるのは事実です。

依存症になりやすい最悪の飲み方は、自分の家でひとりきりで飲むことです。自分の金で買った酒なら、誰も文句をつけることができません。
主婦が昼間っから酒に手を出せば、歯止めがかからなくなります。むしろ不倫でもしてボーイフレンドにおごらせるのがキッチンドリンカーへの転落を避ける道です。

飲むときは必ず誰かといっしょ。そう決めておけば、度を過ごすことも減ります。
酒好きとの評判ゆえかお歳暮に一升瓶の清酒をもらったことがありまして、ちょっと困惑。家に酒があってもしかたないのよね。で、お風呂にドボドボ。1回に一升じゃ物足りないかな。

タダ酒は難しいって?
人におごらせるだけがタダ酒ではありません。立場にもよりますが、打ち上げや懇親会、交際費で落とせる会合など、勤め人ならたいていチャンスがあるものでしょう。そういうときに飲み溜めしちゃうんです。自腹は切らぬをモットーにアンテナをめぐらせれば、なんだかんだと舞い込みます。

私など酔うと楽しい人なので、玉山崩るの期待もあいまって、飲ませたがる人は引きも切らず、整理券を配るほどでした(すでに酔っ払ってるみたいな書きぶりだな)。おごってもらうときに大切な心構えは「感謝」ではなく「傲慢」です。私がお酒をたしなむ姿は大金を投じてまで見る値打ちがあるんだ、と。そう信じなければ続きませんよ。

人の金で飲むには限界があります。結局のところ、私が完全に酒断ちしたのは、引きこもって実社会と縁を切り、飲ませてくれる人々がいなくなったからなのでした。

真に酒が好きな人には実践できないでしょうね。
でも、好きだと思い込んでいる人も、煎じ詰めればほんとうに好きなんでしょうか。酒に好かれているだけじゃないんでしょうか。
しらふのときにシビアに検討すると、お金を払って飲むほどのものではないとわかるはずなんですけどねえ。わからないとしたらすでに依存症です。

先ほど酒税上げろと書きましたが、実のところ、そんなのどうでもいいんです。
私が内心望んでいるのは「甘いもの税」です。なかんずくチョコレート、クッキー、ケーキ、アイスクリーム、大福餅には特別加算税を。これらの価格が今の20倍にもなれば、否が応でもほっそり体型が得られるはずなのに・・・。
投稿者:ルノ 00:19 | コメント(6) | トラバ(0) | 美容と健康
2007年07月28日

蕁麻疹アート

花粉症の経験はまだありませんが、蕁麻疹(じんましん)にはずいぶん悩まされました。

蕁麻疹の原因はさまざまです。特定の食べ物や薬品に対するアレルギー、絹やナイロン等への接触によるもの、温度変化で起きる寒冷蕁麻疹など。ゴキブリを見ただけでかゆくなるという事例も(?)。

私の場合は・・・ヤカン蕁麻疹。ヤカンに触るとアカンのだ。
違うって。夕方から夜に出るんです。
当時は会社勤めをしていました。仕事を終えて家に帰り、服を脱ぐと全身ぶわっと赤くなって醜く膨らんでいるのです。掻くといっそう盛り上がってひどくなるし・・・それでも朝には跡形もなく消えていました。

サバや卵がアレルゲンなら食べなければ済むのでしょうが、夜を避けるのは無理です。

病院でもらった薬はけっこう効きました。一般的な抗ヒスタミン剤だと思いますが、飲んでいる間は出ません。眠気が困りもので、会議中などついウトウト。
まずいことには、薬を続けているうちに、夜間だけでなく薬が切れたら昼でも朝でも出現するようになったのです。
もっと良い方法はないものかとドクターショッピングを重ね、会社近郊の皮膚科はすべて回りました。薬は種類によって相性もありますが、どれもだんだん効きにくくなるような印象。

体が蕁麻疹モードのとき、皮膚を爪などで引っかいたら、そのあとがしばらく経つとみみずばれになるんですね。
で、ヒマなときはあちこちに文字や絵を書いて遊びました。HELP MEと書いて『エクソシスト』ごっこ、とかね。

ある日のこと。
朝からかゆみもなくて調子よかったのですが、右の前腕の内側にポチョッとした赤い点がいくつかあるのに気づきました。直径1センチ弱、蚊に刺された痕そっくりにちょっと膨らんで、かいてみるとかゆいみたいな。それが5つ、ジグザグに並んでいるのです。
刺された覚えはないのにヘンだなーと左腕を見たら、そっちにも対照的な並びで同じような痕がありました。ただ左のほうが1個少ない。
無気味だーと眺めていたら、左側の足りなかった部分が徐々に膨らんできて、両腕とも全く同じ模様になってしまったのでした。
数十分後には消えましたが。
じんましん?
蕁麻疹にはこういうふうに虫刺されそっくりなのもあるんです。

数年間、一進一退の状況が続きました。
生涯の伴侶はコイツになりそうだとあきらめ半分。

それが突然治りました。
特別な薬や注射のおかげではありません。
退職したのです。その翌日から出なくなりました。あまりに劇的だったので、しばらくは信じられなかったほど。

自分では蕁麻疹遊びをするほどのノーテンキな性格だからストレスなんかたまらない・・・つもりだったのに、カラダってのは正直ですねえ。

頑固なジンマシンにお悩みのかた、環境変化が特効薬です。思い切って飛んでみませんか。ただし副作用があります、フトコロがげっそり痩せるという。
投稿者:ルノ 22:17 | コメント(3) | トラバ(0) | 美容と健康
2007年01月04日

霰粒腫を自力で治す

霰粒腫(さんりゅうしゅ)とは、瞼の縁や裏側にあるマイボーム腺(脂肪を分泌させる管)が詰まったものです。固まった脂肪が白い霰(あられ)のように見える小さなものや、大きなしこり(腫瘤)となって瞼を膨らませたり、ときには赤く腫れるものもあります。
細菌感染で炎症を起こす麦粒腫(ものもらい)と間違いやすいのですが、化膿しないし、通常は痛みもないので区別されます。ほっといても数日で排膿してひとりでに治る麦粒腫と違い、自然治癒は困難だと思われます。
熱や痛みはないものの、ごろごろして不快だし、大きくなると美容上非常に見苦しいので、勤め人特に接客業の人には大問題です。目薬や注射という手段もありますが、効かなかったり時間がかかったりでおぼつかないので、眼科で切開してもらうのが手っ取り早く確実な方法です。

7月にものもらいを切開したと書きました。
これ、実はものもらいよりも霰粒腫らしいと薄々気づいていたのですが、両者は一般人だけでなく医療現場でも混同されることが多いとか。手持ちの古い百科事典にもものもらいの一種で内攻型と記載されています。私が通った眼科では、麦粒腫とも霰粒腫とも言われず、『結石』(?!)という説明でした。

切開当初から完全に取りきれなかった印象はあったのですが、案の定、日ならずして再び膨らみ、放置していたところ、瞼の上側に攻撃が向かい、コロコロしたした感触のものに成長してしまいました。げげっ、どうしよう。

それでも受診をためらったのは、最初の小さな膨らみでさえ治せなかった病院への不信感からです。あの時は針でつついて出せたけど、これほど大きくなればメスが必要で、怖いな、と。

手をこまねいていたわけではなく、どうかして独力で治せないものか、図書館で本を漁りました。でも霰粒腫に言及した書物は少なく、あってもごく簡単な記述のみ。治療も切開が中心です。
1冊だけ、自力で治す方法が書かれたものを見つけました。『ほんとうは治る防げる目の病気―食事と漢方 症例別改善プログラム』(山口康三/農山漁村文化協会)。
脂肪が詰まるのは体質だから、いくら切開して取っても体質を正さない限り再発しやすい、切開を繰り返すと涙や油分の分泌が減りドライアイになるので好ましくない、といった内容。

しかし、その体質改善法たるや、フツーの現代人にはとうてい実施できそうにないシロモノでありまして、いささか気が遠くなりました。甘いものや油っこい食べ物を避け、玄米と野菜中心の食事、アルコールとカフェインをやめて水をたくさん飲む、ときには断食をする、1日13,000歩のウォーキング、等々。
効果がでるまで、大人なら数か月かかるとか(子どもは比較的治りやすいそうです)。

楽天的な性格なもので、やらないよりもましだろうと、とりあえず自己流に解釈・改造しました。
玄米食はよろしい。世の中には、毎日白いご飯を食べないと生きてゆけない、なんて人もいるそうですが、私は別にこだわらないし、ご飯がなければ焼き芋でも豆腐でもアイスクリームでも代用しちゃうタイプ。玄米は精白米よりも値段が高く、炊くのに時間や光熱費が余分に必要という点でちょっと家計に厳しいのですが、玄米ご飯ってなかなかおいしいものですよ。
酒はすでに一滴もやらない。カフェイン禁止はつらいなあ。1日にインスタントを1杯だけということにしよう。
揚げ物やスナック菓子は嫌いだけど、甘いものは大好きなんですよね。たまたま冷蔵庫が壊れかけて、アイスクリーム断ちをしていました。時たま大福を食べるくらいならかまわないだろうと、これもおおらかに。
コーヒーや甘いものが欲しくなったら、水を飲んで我慢、我慢。
歩くのは好きだけど、こんな顔でむやみに出かけたくないし・・・部屋の中でのエクササイズで代用。踏み台昇降を真面目に続けた程度ですが。

そうこうして3か月、中途半端があだだったか、ちっとも良くなる気配がありません。
だんだん大きくなり、一番ひどい時で納豆くらい(なんつう比較対象・・・形・大きさ・固さがちょうどそのくらいだったの)。ちょっとまあ、まぶたに納豆が入ったと想像してごらんなさい、もう鬱陶しいったらありゃしない。
あまりにみっともないので、出かけるときはありったけのサングラスをかけて(たったふたつだが、じゅうぶん過剰)隠していました。
サングラス

そのほかにも自己流療法を加えてみました。
ヨクイニン大量摂取。ヨクイニン(ハトムギの種子)は以前神経痛をやわらげようと飲んだことがありますが、効きませんでした。もっとも効能書きには「いぼ、肌のあれ」とあって、神経痛なんて項目はありません。どうも私の勘違いだったようです。
ともかくドクダミやハトムギは、でものはれもの全般によろしいそうなので、試して損はない。日本薬局方のヨクイニン粉末500グラム袋は1,000円くらいで手に入ります。添付の小さなスプーン1杯が標準量ですが、その20倍くらいを朝晩飲みました。でも取り立てて変化はありません。毒にも薬にもならないって感じです。大量摂取は体質によっては悪影響があるかもしれないので、真似しないように。
温湿布もいいと聞いたので、ちょっとトライしました。寝る前に両手をこすり合わせて熱くして目に当てたり、コーヒーを飲むときにカップをまぶたに当てるとかしてみたけど、忘れっぽくてなかなか続きません。今の季節なら使い捨てカイロなどが適当かも。

生ドクダミの絞り汁は効果がなかったので、アロエ(内部の透明な部分ではなく、緑の皮をすりおろして絞ったもの)を塗ってみました。これはさんざんでした。かゆくてかゆくてたまらないんです。掻いちゃいけないと思いつつ、掻かずにいられない。
すると2、3日後、朝起きたら視界が曇った感じになるほど目やにが出まして、顔を洗っていると、まぶたのしこりがほとんど感じられないのです。そのまましぼんで、翌週にはほとんど目立たなくなりました。まだわずかな凹凸と赤みが残っているけど、目ヤニはもう出ません。このまま再発しなければ、万々歳ですわ。

それまで、自然治癒するならどんなプロセスだろう、脂肪が徐々に内部に吸収されるのかしら、などと想像しておりましたが、実際にはけっこう劇的な治り方でした。
結局何が効いたのかは不明です。アロエを塗ったのは1回きり。掻いたのがマッサージになったのかしら。となるといじり回したほうが早く治るのかも。

忙しい人々にこんな悠長なやり方は向かないでしょうね。
怖いと書きましたが、霰粒腫の手術に関しては、ウェブ上に体験談がたくさん見つかります。簡単な手術で、さほど痛くはないそうです。
しかしまた、切っても切っても再発する人が大勢います。

生活改善で切らずに治るなら、一時的なみっともなさは我慢して試す価値はありますよ。
何しろこの療法には「痩せる」という副作用(!)がついてくるんですからね。
投稿者:ルノ 21:21 | コメント(16) | トラバ(0) | 美容と健康
2006年11月08日

口臭道徳

Dr.HONDAの『キレイな息のつくり方』によれば、『起床直後の口の中にはうんこ10グラム量の細菌がいる』そうです。

言葉が与えるイメージは恐ろしいですねえ。口の中にうんこが入ってるわけじゃないのに、そういう錯覚を起こさせるんですから。
細菌に「数」ではなく「量」を用いたことも、非可算名詞のうんことごっちゃにさせる効果がありましょうか。数えにくいものだから「量」のほうが適当ともいえますが。

おーっと、本日はイチャモン日本語ではなく、口臭の話です。

ちゃんと歯を磨いて寝ても、睡眠中は殺菌効果のある唾液が分泌されないので、お口の中は細菌の無法地帯。爆発的に増えて朝方にはうんこ10gに含まれる細菌数と同じくらいになっちゃいます。
起き抜けには誰でもかなりの口臭があるのです。

それら多量の細菌がどうなるかといいますと、歯を磨けば洗い流され、朝ごはんを食べれば胃に追いやられ、何もしなくても唾液とともに飲み込まれて胃酸で殺されるので、健康上の影響はないと思われます。唾液が少ないドライマウスの人はやや危ないのですが。
ちょっと不思議なのは、胃酸はそれほど強力なのに、消化物が直腸にたどり着いたらまた菌だらけになってるってこと。腸内はもともと大腸菌や乳酸菌など多民族のすみかでありますから致し方ないのでしょう。
それに胃酸くらいへっちゃらだいってつわものもたくさんおりますからねえ。

それで思い出したのが、いつぞやの病原性大腸菌O157の大流行。
あの時ぎょっとしたのが家庭内感染というもの。子どもが学校から持ち込んだのを親がもらうという構図。体内におけるO157の出口はおおむね1箇所で、入り口もまあ1箇所。菌が宙を飛ぶわけではあるまいし、いつどうやって親子のその2箇所が遭遇するんだ? 排泄を促すために母猫は子猫のお尻をなめてやるそうだけど、人間の親は子どもが便秘になっても気づきゃしません。
実は洗濯やお風呂などが感染経路となるらしいのです。洗って清潔にしたつもりで菌を広げていたとは皮肉なことです。共同生活は菌のやり取りの場なのですねえ。

現代人は神経質なまでに清潔というものを追い求めていますが、そのやり方には偏りがあり、知らない面では不潔に耐えているのです。耐えられるだけの抵抗力が備わっているのが現実であります。ただし、抗菌・防臭グッズばかりに金をかけ、見た目がきれいになれば満足するといったアンバランスな清潔志向は、かえって免疫力を弱め、アトピーやアレルギーを招いたり、O157や耐性菌に付け入られてしまうってことです。

おーっと、また脱線。今日は口臭の話ですっ。

先だって、韓国人に道を尋ねられました。説明するため、その人が持っていた地図を覗き込んだら・・・うぐっ! 口臭というか、体臭というか、全身もわぁ〜ん。
これから面接に行くとのことで急いでるようでした。妙齢の女性で日本語も上手だったけど、あの匂いで大丈夫かしらんと、ついついよけいな心配。
韓国の人がみんなそうではないでしょうが、なんたってキムチの国だからなあ・・・。

こりゃ他人事じゃないぞ。私も毎日ニンニク油を飲んでいるんだった。どうにかしなきゃ。

そんなわけで、くだんの『キレイな息のつくり方(本田俊一/明日香出版社/2005年)』という本を手に取りました。
衝撃の『うんこ10グラム』論を初めとして、意表をつくブレスコントロール・テクニックが満載です。

平行して読んだのが『お口のさわやかエチケット―口臭予防マニュアルブック(松尾通/三省堂/1999年)』。
こちらはわりあい常識的でオーソドックスな口臭予防マニュアルブック。

最重要事項は口腔内の病気(虫歯や歯周病)を治し、歯石を除去して清潔に保つこと。むろんどちらの本もそれは共通事項です。
欧米人が口臭予防に敏感なのにアジア人は無頓着であるとか、食後の口内はほぼ無菌状態になるなどの新たな知識も共通項目です。
しかし、片や食後の歯みがきは不要、舌を磨くと傷がつくからダメ云々に対し、片や歯磨き剤をたっぷり使ってていねいに磨け、舌も優しく磨こうなど、正反対の説も多くて、迷ってしまいます。とりあえず自己責任ってことですか。やっぱりせっせと磨きたくなりそう・・・。

結果的に口臭が消えて爽やかになればOKなのですが、口臭があるか否か、どの程度のものなのか、自分でわからないのは困りものです。
投稿者:ルノ 20:58 | コメント(0) | トラバ(0) | 美容と健康
2006年10月28日

肩こり知らず

私は生まれてこのかた、肩こりを経験したことがありません。

「まあ、なんて幸せな人!」と、多くの女性がうらやみ、憎たらしく思うのではないでしょうか。
それくらい肩こりは普遍的な病気、というか、症状です。特に女性は、老も若きも悩みの種。

「外国人は肩こりを理解できない」「肩こりは日本特有の概念だから」「外人が日本に来て『肩こり』という言葉を覚えると肩こりが始まる」といった聞きかじり説をまことしやかに語る人がおりますが、どこの国の人だって肩くらいこるでしょう。英語ではstiff shouldersとかstiff-neckednessとかいうらしいです。もっとひどいのはfrozen shoulderといい、これは五十肩のことです。
改まった席や堅苦しい状況を『肩がこる』と比喩するように、人目と体裁を気にする日本人はやたらと肩がこりやすい体質(気質)ではあるようで、日本特有は大げさでもそれに近い・・・国民病みたいなものでしょうね。

実は私が肩こりを知らないというのは間違っているようです。
「えー、ホントに肩こりしないのぉ?」と不審がった同僚が私の肩を揉んで「すごくこってるじゃない。よく平気ねえ」と呆れたことが何度もありました。指の関節がはれて整形外科に通ったとき、リハビリ担当者に「肩もこってますね」と言われました。専門家の判断だから間違いないでしょう。
だからって、支障を感じたことはありません。

そもそも肩がこるってどういうこと?
肩の筋肉がこわばって固くなるんですよね。寝違えなどと違って、痛いわけじゃないんですよね。
痛くないのに何がつらいの? 肩なんてもともと固いもんでしょう。おっぱいみたいに柔らかかったら、バッグもかけられない。肩は固くて当たり前と開き直れば、案外楽になりはしないか?

思うに肩こりとは「肩がこったことを苦痛に感じる状態」なのです。不眠症が「眠れない病気」ではなく「よく眠れないと悩む症状」であるのと同様、きわめて主観的な病気なのです。

いくら肩がこっても自覚がない私は、今後も肩こりとは無縁の人生を歩むでしょう。こーゆー人間って、何かと「無神経だ」「思いやりがない」と陰口たたかれるんですよね。
・・・。
投稿者:ルノ 22:01 | コメント(2) | トラバ(0) | 美容と健康
2006年09月04日

頭痛と付き合う

偏頭痛のつらさは経験者しかわからないものです。痛みそのものの苦しさに加えて、その甚大なる苦痛を周囲が理解してくれないという悲憤も痛みに拍車をかけるとか。

私がピチピチの新入社員だったころ、営業所備え付けの救急箱に常備している頭痛薬をご飯代わりにバクバク食う先輩社員がいて、補充のためしょっちゅう薬局に行かされたので、粒が大きくて苦くて飲みにくい薬を選んで買おうと努力しました。

歳月を経て私も頭痛ってものに悩まされるようになりました。
私の場合、頭痛というより神経痛(以前かかった帯状疱疹の後遺症)だと勝手に診断しています。普段は脇腹や背中をちょこちょこつつく程度だけど、頭に来ると頭痛になるのだと。
で、年に数回、猛烈な頭痛の発作に見舞われるのです。いやー、その痛いことったら。でも市販の痛み止めがけっこう効くので、そう深刻には受け止めません。バファリンは早く効果が出るけど、イブはちょっと弱い、みたいな。優劣をつけるわけではなく、体質によって相性があるようです。ノーシンが一番と言う人もいるし。
実際、神経痛や常習性頭痛の裏に重大な病気が潜んでいるケースは稀らしく、あんまり心配するとかえって悪化するおそれもありますよ。

この発作、夜中に起きることが多いのでタイヘンです。
寝違えの項でも書きましたが、激痛で眠れない(ような)状態にあっても、なぜか私、夜中には何もしない人なのです。ちょっと起き上がれば、2、3歩のところに薬箱があって、よく効くバハリンが入ってるのにさ。両手で頭をわっしと掴んで、そのうち軽くなるだろと、妙に楽観的に悶々として・・・この心理は我ながら理解できません。相性が良い薬でも飲み慣れると効き目が薄れるからなるべく我慢しようという意識があるのか、はたまた心の底では頭痛なんてたいしたことないとバカにしているのか。
そのうち眠気が痛みに勝って、気がついたら朝で、ケロリと治まっています。あれは夢だったのかと訝るけど、シーツはしわくちゃで枕には髪の毛がいっぱい落ちていて、のたうち回ったあとが歴然。次こそは絶対薬を飲むぞーと決心しても、すぐに忘れ去ります。

この発作をなんとか抑えることができないかと、ハトムギ(錠剤や粉末)やきなこミルクを飲んだりしましたが、効き目なし。
最近ニンニク油がいいかも・・・と思い始めました。ニンニク油を飲むと、どうも神経痛や頭痛が起きにくいような気がするのです。人に会う予定があれば前日は飲むのを控えますが、そんなときに限って、軽い神経痛が出てきたりして・・・まあ、偶然かもしれませんが。信じる者は救われる、原因不明の痛みに万策尽きた人は試すよろし。

薬局や通販広告にはニンニク油のカプセルや錠剤などが多数ありますが、別に私は健康食品会社の回し者ではありませんよー。飲んでいるのは自家製ニンニク油です。

作り方は次の通り。材料費300〜400円。
ニンニク5、6かけを細かく刻んで、オリーブ油1カップに入れます。容器ごと湯煎で温め、沸騰する前に火を止め、冷めたら油こし紙などでこします。
中国産ニンニクはやめときましょう。青森産は高いから、私は大分産を愛用してます。

冷暗所に保存して、朝晩小スプーン1杯飲みます。油を飲むという行為には、初め喉の抵抗がありました。ニンニクの香りとピリッとした刺激があります。味噌汁やスープに混ぜるのもOKだけど、まずくなりそうで気乗りしません。100度以上で加熱すると有効成分(アホエン)が壊れるので、炒め物には向かないとか。
投稿者:ルノ 19:28 | コメント(2) | トラバ(0) | 美容と健康
2006年07月08日

内攻型ものもらい

昨日、目の手術をしました。

とは大げさな。実はものもらいを切開したんです。いや、切開というほどでもない。

普通ものもらいは睫毛の根元に細菌が感染して炎症を起こし、ほっといても数日で治るものです。
私の場合、眼の縁のほう、上瞼の表と裏の境目くらいがちょっとだけふくらんで赤くなり、痛くもかゆくもないけど、ひどくもならず縮小もしない膠着状態が続き、鬱陶しくてしかたがありません。眼瞼縁炎かなと思ってとうとう病院に行きました。

で、これは脂肪が詰まったもので治りにくいと言われ、物理的に脂肪を取ることになったのです。
瞼の裏にはマイボーム腺というものがあり、油分を分泌し目に潤いを与えていますが、それが詰まりやすい体質であるらしい。数年前からドライアイ気味なのもそのせいか。

痛み止めの目薬を差して目が痺れたころ、先っちょに針を刺して中身を指でぎゅうっと押して絞り出すのです。刺すときはちくっとする程度だけど、押し出すのはけっこう痛い。院長先生は細身で色白の女性ですけど、なんだか野蛮で乱暴なやり方。おまけにほっぺを押さえる看護婦さんの爪が食い込んで、ぐぐ・・・。下瞼の裏にもいくつか脂肪のかたまりがあるので、ついでに除去してもらいました。これは小さなピンセットのようなものでつまんで取ったようです。

終わって鏡を見たら、前よりもひどく腫れてる。訝りつつ、サングラスをかけて帰宅しました。白目は充血し、ゴロゴロ感は増したし、鈍痛があるし、不安が湧いてきます。

一夜明けて、腫れは幾分引きました。しばらくはようすを見るしかありません。
投稿者:ルノ 14:08 | コメント(2) | トラバ(0) | 美容と健康
2006年06月06日

芒種殺人事件

本日は24節気の芒種(ぼうしゅ)です。
この時期に稲の種をまくので芒種と名付けられました。『芒(のぎ)』とは稲や麦の穂先を包む針状の突起。

芒と聞くと、私は割り切れない恐怖感にとらわれるのです。

ジョルジュ・シムノンの短編『月曜日の男』・・・メグレ警視もの。読んだのはずいぶん昔です。
嫉妬に狂った女がシュークリームにライ麦の芒をたっぷり入れ、それを食べた人々が小腸に無数の穴があいて死んでしまうというお話。
その荒唐無稽さに呆れました。

ライ麦の芒は、大麦や小麦に比べると細かいようです。
だからって、そんなことで人が死ぬのか?
固い小腸壁に穴があく前に、柔らかな喉や舌がズタボロになっちゃわないの?
それ以前に、そんなトゲトゲが口に入れば気づくものでしょう。せんべいやキムチならともかく、なめらかな口当たりのクリームだぜい。
登場人物の医者によれば、マレーシアあたりではけっこうポピュラーな殺人法だとか。

殺したい相手がいる人はちょっと試して、結果をこそっとお知らせください。
(ライ麦はどこに生えてんの? それが問題だ)
投稿者:ルノ 12:16 | コメント(0) | トラバ(0) | 美容と健康
2006年05月14日

寝違え

昨日の朝、起きたら首の左側がこわばり、動かすとかなり痛みました。寝違えたみたいです。

日中はさほどでもなかったので、「イタタ」と口走りつつも平常通り過ごしました。すると夜になって猛烈な痛みが襲ってきて、寝ようとしたら、仰向け、うつぶせ、横向き・・・どんな姿勢をとるのも困難で、横たわっても座っても立ってもズキズキ。たかが寝違えでこんなに痛いものだろうか、このまま死ぬんじゃなかろうか(と、オーバーな)。年を取ると現れ方が遅くなるのは筋肉痛だけじゃなかったんですねえ。
輾転反側、いや、寝返りもうてず七転八倒でまんじりともせず、朝は5時からネットで寝違え検索。ウェブは24時間営業なのになんで夜中に起きて調べなかったのかって? あまりに痛くて思いつかなかったんです。
で、いくつかのページを閲覧しました。「寝違えは冷やすべし、揉んだり無理に首を動かしたら悪化する」と書かれたページや、「温めるとよろしい、首を回しながらツボを叩く」と言うページもあり、読んだあとの行動は自己責任ですなあ。

とりあえずツボ療法を試しました。足首の前を棒で転がしたり、くるぶしの上を揉んだり、腕や手をボールペンでつついたり、手当たり次第。10分くらい続けて、それから首を激しく動かさないように注意してラジオ体操などしているうちに、なんだか首が軽くなった気分。えーっ、こんなに効くものなのっ? 確かに痛みが減っていました。びっくりです。
首を回すとまだ痛いけど、あの激痛が嘘のよう。それとも夜中にピークを過ぎてもう治りかけだったのかしら。

参考にしたのはこれらのページ(のキャッシュ)です。感謝感謝。
http://www.shinshin.info/self_shiatsu/nechigae.htm
http://www.earth-eco.net/tubo/netigai.htm
http://www.kirindo.com/medical/luochen.html

実は前回寝違えたときもGoogleで調べたんです。3年前の話。そのとき上位を占めたのが、「松井秀喜、寝違え」というスポーツニュースの記事ばかり。肝心の寝違え対処法は見当たらず、「なんで、こいつはこんな時期に寝違えるんだ」と八つ当たりしたくなったものです。
松井選手に罪はない、問題はニュースをやけに優遇するGoogleの未熟さでありました。今回は寝違えた有名人はいなくて、10位以内に欲しいページが出てきました。それはそうと、もっか松井くんはたいへんな状況で、お気の毒様。次に私が寝違えるのは、3年後松井くんの選手生命が終わったときか・・・などと不埒な想像をしちゃいけませんか?
投稿者:ルノ 21:36 | コメント(2) | トラバ(0) | 美容と健康
2006年05月01日

牛乳は子牛の飲み物

牛乳が生産過剰で、一部は廃棄されているそうです。なんてもったいない。

牛乳が敬遠されるのは、太るとかまずいとか生臭いとかおなかをこわすとか、いろんな理由があるようですが、少なくとも糖分入りの清涼飲料水よりは健康的な飲み物です。
しかも牛乳は、多くの犠牲の上に作られている貴重な食品なのですよ。

乳牛の牝牛が成長すると年中乳搾りができると思っていませんか?

哺乳類が乳を出すのは自分が産んだ赤ん坊に与えるためです。それが自然の摂理。乳牛も同じです。出産後しか乳は出ません。生まれた子牛は生後5、6日は母親の乳を飲ませられ(法の規定)、以後は代用食で育てられます。1か月過ぎたら母牛は次の子種を植えつけられ、妊娠中も搾乳されるわけです。胎児が大きくなってきたらちょっと休養させ、出産後は6日経ったら搾乳。そうやって数回出産したらガタが来て引退するとか。肉になるのかしら?
捨てるくらいなら本来の権利者である子牛に返せばいいのに・・・そうできないのが、硬直した生産加工システムの哀しさ。

乳の専門家である乳牛でさえ、ろくに母乳を飲まずとも立派に成長して乳を出します。お乳が出ないと悩む新米お母さん、人間だって粉ミルクでじゅうぶん育つんです。母乳を飲ませなきゃダメじゃないの、とお姑さんにギャンギャン言われても、フンと鼻であしらいましょう。とはいえ、人間の乳児に牛の生乳を与えるのは問題があるそうです。

「牛乳は子牛の飲み物だから人間が飲むべきではない」と主張する人々がいます。
牛乳で腹下しを起こす人は、中年男性に多いようです。赤ん坊は乳糖を分解する酵素を持っていますが、大人になると減るのです。DNAは大人になっても乳を飲むなんて想定していなかったのでしょう。

しかし・・・牛乳が人間の飲み物ではないと言うなら、いったいこの世の何が人間のための食物なのでしょう。どんな動物も植物も、人間に食べられようと思って生の営みを続けているわけではありません。人間が(というか、強者が)勝手に奪い、飲み食いしているだけです。

人間のための食物のみを求める人は、ソイレント・グリーンでも食べていなさい。
投稿者:ルノ 13:53 | コメント(0) | トラバ(0) | 美容と健康