2016年04月28日

セーラー服連想

遊びに来た友人に、ブリジット・セントジョンという女性シンガーを聴かせてあげたら、「じゃあ、こういうのも好きなんじゃない」と言って、アストラッド・ジルベルトのベストアルバムを貸してくれました。
音楽メディアは塩化ビニールのレコードか磁気のカセットテープという時代のことで、記憶にあいまいな部分もありますが。

私は別にブリジット・セントジョンが大好きというわけではありませんでした。
ケヴィン・エアーズのファンだったのです。ブリジットはケヴィンのアルバムにしばしば参加し、デュエットもしていたので、なんとなく聴いてみた程度。

アストラッド・ジルベルトは有名だから名前は知っていました。興味のないジャンルだけど、せっかくの厚意を無にできないと儀礼的にかけてみたら、とってもいい感じで気に入りました。

そして思い出しました。『イパネマの娘』がはやったころアストラッド・ジルベルトに夢中だったと、ケヴィンが述懐していたことを。
ははーん、なるほどね。世間ではこういうとき「腑に落ちた」というようです。

つまり彼はブリジットの声がジルベルトに似ているから重用したのではないかと。

声のみならず、けだるい雰囲気も共通点。
決定的な違いとして、アストラッド・ジルベルトには乾いた明るさがあるけど、ブリジットはずっしり暗いのです。やっぱりイギリス人は暗くなきゃ。しかしケヴィンは地中海っぽくて、明るい側だったかなあ。

心の片隅に小さくメモしておいたつもりもない、こんな些細な事柄がよみがえったのは、スーパーで買い物をしていたら、BGMに『セーラー服と機関銃』が流れてきたのがきっかけです。
それでひさびさにケヴィンの顔が浮かび、なつかしさに浸りつつ店を出たら、向かいのコンビニで風にそよぐ『イパネマ農園豆』ののぼりが目に入り、連想が膨らんだのでありました。

『セーラー服と機関銃』とケヴィンに、どういうかかわりが? かかわりはありません。
そりゃあ『Odd Ditties』でのケヴィンのセーラー服姿はなかなかカワイイけど、それはさっき思い出したこと。
↓このコラムのどこかにヒントがあります。
http://abc-abc.net/column3.html
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投稿者:ルノ 14:41 | コメント(0) | トラバ(0) | 70年代ロック
2010年01月30日

モーターヘッド子守歌

マシーンヘッドはなんといっても、ディープパープルの最高傑作ですね。必然的に、パープルの黄金時代はマシーンヘッドを出した時期ということです。

などと断言しつつ、昔の私が一番好きだったアルバムは、もっと古いThe Book Of Taliesynでした。当時はハードロックだのヘビーメタルだのにはあまり食指が動かず、プログレないしアヴァンギャルド派でした。後になって、アメリカンバンドのElfが非常に(異様に?)お気に入りとなり、シンガーを同じくするブラックモアズレインボウもかなり聴き込みましたが、パープル自体はさほど評価しないまま時が経過しました。

マシンヘッドをCDで改めて聴いたのはおととしだったか。なつかしさとともに心地よさも感じたのでありました。Pictures Of HomeやSmoke On The Waterは、胸に迫るほどなつかしい。
Taliesynを今聴いてもなつかしさは湧くだろうけど、「心地よい」かどうかは疑問だな。

ディープパープルは人の入れ替わりが激しいバンドでした(偏屈わがままギタリストのブラックモアがメンバーを次々クビにしたのか)。
パープル黄金期の立役者は、ヴォーカリストのイアン・ギランでありましょう。変幻自在のいい声です。歌もうまいし、迫力はピカ一。ハードロックにぴったりなのです。

ギランが参加したアルバムは、マシンヘッドとそれより前のファイアボールやインロックなどです。

で、インロックを聴いてみました。Speed King Child In Timeなどの名曲も含まれ、確かになつかしいんだけど、いまいちって印象でした。
気に入っていたはずのギランのヴォーカルがどうもひっかかるのです。シャウトしすぎ。シャウトって、聞いてるだけでこちらの喉が痛くなってきません?
マシンヘッドでもシャウトはけっこうあるけど、大幅に減っています。ひょっとして喉が疲れたのでしょうか。

歌う人に喉の病気は宿命です。ポリープなどもできやすいそうですね。イアン・ギランがいくらたくましい喉を持っていても、あんなに叫びまくっていたら、シンガー生命も長くは続かないでしょう。

加えてロックミュージシャンには、耳のトラブルも高頻度で起きるのではないでしょうか。常に大音響で演奏するんですから。

オーディエンスだって、ロック難聴は深刻な問題です。携帯プレーヤーで年中なにやら聴いている人は、遠からずイヤホンを補聴器に替えることになるでしょう。耳に異物がくっついていることに慣れているから、なじむのも早いかな。

若いころコンサートに通いましたが、大きなホールであれ、小さなライブハウスであれ、終わって出てきたあとは耳鳴りガンガン、まともに音が聞こえない状態でした。場合によっては翌日にも残っていたようです。
毎日そんな目にあっていれば、耳だっておかしくなります。

ここでやっとモーターヘッド登場。別にマシーンヘッドの親戚ではありません。

モーターヘッドはヘビメタバンド。デビューアルバムはわりと好きだけど、ほかは義務的に買ったという程度。ラリーつながりなのです。
メインマンのレミーは歌ヘタだし、声が滅茶苦茶キタナイんです。イアン・ギランとは月とすっぽん。個性と愛嬌あって、いったん気に入ればなかなかいいんですけどねー。

モーターヘッドの売りは破格の轟音。「音が大きい」以外に形容すべき要素のないバンドだったかもしれません(そこまでけなすか?)。

むかーし、そのモーターヘッドを見に行きました。
中程度のホールで、けっこう広いステージの2/3をでんと占領していたのが巨大スピーカー。3人のメンバーは中央の狭いスペースで演奏するのです。前列でも端っこの観客は、視野に入るのはスピーカーだけってことに。

たまたまその日の私は最低の体調でした。病気ではありません。うろ覚えだけど、前日最終バスに乗り遅れてほとんど徹夜を強いられた上に、早朝からお役所に出頭しなければならないとかいう事情があって、眠くて眠くてたまらなかったのです。もともと徹夜を苦手とする体質なので、一日中モーローとしていたような。モーターヘッドは人気バンドだから、夕方早めに並んでいい場所を確保する必要があり、並ぶ間は立ちっぱなしだから休憩も取れず・・・。

やっと入場したものの、人波に押しやられてステージ近くに行けず、やむなく2階の最前列に陣取ったのでした。ありがたや、椅子とテーブルがあるから、ちょっと休める。
コンサートが始まるまで時間があり、会場では大音響でBGMが流れていました。が、睡魔には勝てず、テーブルに突っ伏してうとうと。

はっと気づいたら、すでに演奏が始まっていました。何曲目だったかわかりません。ああ、もったいない。
まわりは総立ちで、革と鋲で武装したヘッドバンガーたちが陶酔状態で激しく頭を振っていました。死人も飛び起きるモーターヘッドを耳にしてすぐに目を覚まさなかったとは。

往年のヘッドバンガーたちは、耳だけでなく、かなりの比率で頚椎異常を経験したのではないかと、今さらながら思います。
とにかくロックは反健康的なものです。
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投稿者:ルノ 18:12 | コメント(0) | トラバ(0) | 70年代ロック
2007年03月02日

ロリー蘭

世界らん展日本大賞が東京ドームで開催されています(3/4まで)。

これでも私、ひところ趣味で蘭を育てていました。ファレノプシス、カトレア、シンビジウム、デンドロビウム、デンファレ、フォーミディブル等々。どれも2、3年はちゃんと咲くのだけど、次第に衰退して枯れてしまうのが常でした。
蘭は豪華で派手派手しいイメージがありますが、セッコクなど小さな和風の蘭が鈴なりに咲くようすは可憐ですよ。一見はかなげなのに花が長持ちするのも魅力です。

このらん展を見に東京まで行ったことがあります。
らん展鑑賞ツアーなるものがありまして、往復のチケットとホテル2泊+らん展入場券2枚がセット(なんで2枚も? 1日では足りないくらいたくさんの蘭が出品されているのです)。日程やホテルは選択可能だし、2人部屋ならけっこうお得です。
ので、勤め先の女の子と連れ立って出かけました(月末の忙しい時期に同じ部署のyou know社員がそろって休んだので、上司に苦い顔をされたり)。

ずいぶん熱心な蘭マニアだったんだねえ。
いや、別にー。

実は蘭の花など二の次でした。せっかく入場券が含まれるから1度はドームまで足を運んで見て回ったけど、もう1枚の券はダフ屋に売っ払いました。
美花と美女

それは忘れもしない1991年2月のこと(白々し〜、ホントは忘れてたから、アルバム出して調べたんだい)。
らん展ツアーを利用したのは、たまたま割安だったからで、目当てはロリー・ギャラガー公演。ふたりともロリギャラファンだったのです。

図らずもローリー最後の日本公演になりました。私が見た最後のロックコンサートでもあります(だ、だったかしら?)。
どんなステージだったか、なぜか全く覚えていません(情けないなー)。
それでもらん展のころには条件反射的にロリーを思い出してしまうのです。

ちなみにロリーが生まれた日は1948年3月2日です。ハッピー・バースデイ、いちおう。

おまけ画像はサイン入りコーリング・カード。
Rory Gallagher Calling Card
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投稿者:ルノ 17:38 | コメント(10) | トラバ(1) | 70年代ロック