2006年06月30日

ラリー・ウォリス復活

クラプトンやストーンズなど、おじさんロッカーたちのめざましいリバイバルの噂が耳に届きます。

ラリー・ウォリスも奇跡の復活を遂げました!


しーん。


「今ごろ何騒いでんだ。ラリーが再デビューしたのは5年も前だろ」と、ツッコミを入れるほどの通は皆無ですよね。

ファンとして慚愧の極みですが、ラリー・ウォリスが2001年にソロアルバムDeath In The Guitarfternoonを出したことを私が知ったのは今年になってからです。ここ十数年、ラリーを思い出したことなどほとんどありません(某ページにはお気に入りとして名前を載せているのに)。

私の生活は長年音楽とは無縁でしたが、唐突に興味が再燃した経緯については、先だってオンリーワンズの記事に書きました。
ワンズだけでは物足りなくなり、CDショップに行ってみたら、昔懐かしいLPレコードがけっこうCD化されていることにびっくり。年を取ると好みが保守的になるのか、最近の人々を聴く気にはなれません。

なんとピンク・フェアリーズのコーナーもありまして、思わずサードアルバムKings Of Oblivion(初出1973年)を買ってしまいました。昔のままの紙ジャケット、真っ赤なポリドーのラベルも鮮やかに、メンバーのポスターもそのまま。ライナーノーツ長々。うわっ、ゴージャス。
フェアリーズのレコードは持っているけど、数年前にプレーヤーを廃棄して今は紙と塩ビのがらくた。

このブタさんの壁飾りはイギリス土産にいただいたもの。向きが違うしサングラスもないけど、3匹並んで空を飛ぶさまがKings Of Oblivionのジャケットを思い起こさせたもので、並べて撮影。

豚もおだてりゃ空を飛ぶ
Pigs might fly.

ラリー・ウォリス(Larry Wallis ウォーリスの表記もあり)は後期フェアリーズのフロントマンで、ギターとリードヴォーカル担当。
上の写真で、ジャケットからのぞいてるサングラスの人がラリーです。実を言うと、どんな顔なのかようわからん。

ピンク・フェアリーズ(Pink Fairies)がどのように評価されていたかは不明です。とにかく情報少なすぎなバンド。「サイケデリック」という形容がつきまとっていたけど、私に言わせればハードロック。初期のピンク・フロイドを連想するスペイシーな雰囲気もありますが、概して荒削りで、ドライブしている。

手持ちの3枚のアルバムの中で、私が好きなのは3枚目だけ。第一作Never Never Landも悪くはないし、次のWhat A Bunch Of Sweetiesは非常に良い。けれど、大好きとまでは・・・。3枚目との違いは、ラリーがいるかいないか。よって私はフェアリーズではなくラリーが好きなんだ。と認識しております。

インターネットで世界中からマイナーかつマニアックな情報が得られるようになっても、昔愛聴したミュージシャンたちの動向を探ろうと思ったことはありません。なかんずくラリーは・・・。

ピンク・フェアリーズというバンドは、名前からしていかがわしげだし、メンバーも周辺の人物も見るからに退廃的なジャンキー集団って感じ。あの乗りで20年も経てば、野垂れ死にとまで行かなくとも廃人同様がいいとこか。わがラリーのそんな末路を知ったら、やっぱショックじゃないですか。いや、むしろそんな事実を平然と受け流す自分を発見するほうがショックかもしれない。
そんなわけで、知らぬが仏を実践してきました。

でもま、CDのKings Of Oblivionを見た限り、特に悲劇的な記述はなかったので、ちょっと検索意欲がわきました。
そしてラリーが酒や薬ときっぱり縁を切り、自作CDを出したことを知ったのです。ボーゼン。
衰退ロック界にてあのラリーが生き残り組になるなんて、世の中これだから面白いんだ。私だって再チャレンジに望みが持てる・・・と思考の飛躍をさせてくれたり。

Yukiko Akagawa氏のページ。
http://www.mc5japan.jp/common/death.html

白谷潔弘氏のディスコグラフィ。
http://every1ofus.hp.infoseek.co.jp/larrywallis.html

で、そのDeath In The Guitarfternoonを買って聴きました。
実はあまり期待していなかったんですよね。Kings Of Oblivionがあまりに良すぎたってこともあって。

のっけからフェアリーズを思い起こさせるSF的サウンドで始まり、おお、これはいけるなと感じたら、ヴォーカルが出てきたとたん、あううう・・・。声が、声がすっかりオジサン。
私はラリーのヴォーカルがとっても好きでした。別にきれいな声ではないし、歌が上手いとも思えないが、よく伸びてちょっと翳りもあり、せつなくなるほど心地よい声。それが、レミーのダミ声と比較するのは気の毒としても、ミック・ファレンにも似た潰れ声になっちゃってる。
もちろん落ち着いて耳を傾ければ確かにラリーの声。

聴けば聴くほど良くなってきました。1曲1曲が面白く、聴き応えがあります。気に入ったのは、Crying All Night, El Diablo's..., Mrs Hippyなど。Police Carはやはり名曲だなあ・・・。

声には歳月がのしかかるけど、他の面ではちっともオトナになってないって印象。
彼はいまだにフェアリーズにいたという過去を引きずっているのです。その引きずり具合がオールドファンに安心感をもたらすような気がします。

その後はどうしてるんだろ。

英語は億劫で見る気になれないけど、公式サイトはこちらです。
http://www.pinkfairies.co.uk/
スポンサーリンク
投稿者:ルノ 21:49 | コメント(0) | トラバ(0) | 70年代ロック
2006年06月14日

ロリー・ギャラガー

去年ストラトキャスターを検索していたときに、Rory Gallagher Lyrics Pageというサイトを見つけました。

ロリー・ギャラガー(正式発音:ローリー・ギャラハー)は歌詞カードをつけたがらない人でした。ついてるアルバムは1枚かそこらです、たぶん。他愛ない内容だから決まり悪かった、とか?
ま、彼は偉大なギタリストだから、歌詞なんか気にする人は少ないでしょう。
聞き取れない私は断片的な単語から想像するのみでしたが、なかなか味わいがあるように感じていました。Tattoo'd LadyやLaundromat、Walk On Hot Coalsとか・・・。

ちなみにこのページのネーミング、ロリーのRace The Breezeから拝借しました。キャ、怒らないで〜〜。

上記サイトに『ロリーの歌でどれが一番好き?』というアンケートがありまして、1位はA Million Miles Awayでした。なるほどというか、やっぱりというか。人間心理って単純だなあ、彼が100万マイルより遠くに行ってしまわなかったとしても同じ結果であっただろうか・・・って、ひねくれた見方かな。私はCrest Of A Waveが好きで、2番目がMillion Milesなんて昔は思っていたけど、今では逆転。文句なしに名曲です。アイリッシュ・ツアーのライブは最高。聴けばただ涙。

それやこれやで、6月14日はローリーの命日。・・・・・・
スポンサーリンク
投稿者:ルノ 07:24 | コメント(0) | トラバ(0) | 70年代ロック
2006年06月11日

ピーター・ハビット

若いころはハードロックをガンガンかけて怒られたりしたけど、ここ10数年、まともに音楽というものを聴いたことはありませんでした。
急に懐メロ気分になったのは、体型があまりに・・・あまりなことになりつつあって(言葉を濁す)、まあとにかく運動不足のせいだと、巷で流行(?)の『踏み台昇降』など始めたからなのです。
踏み台昇降というのは、その名の通り、低い踏み台に上ったり下りたりするだけのシンプルなエクササイズです。簡単だけど退屈だから、音楽でも流さなきゃとうてい続けられそうにない。

押入を漁ったら、幾本かのカセットテープが出てきました。カセットテープだなんて、私のアナクロ生活はパソコン回りだけでなく、万事にわたっているのです。いっしょに掘り出したウォークマンは壊れていて、そよとも動かず。使える再生装置はウォークマンと同サイズのオンボロカセットレコーダーのみ。音質はひどいが、BGMだから文句つけてらんない。

テープの中身は、ロリー・ギャラガーのライブインNY、ジ・オンリー・ワンズ(ファーストアルバム)、イーノ(Tiger Mountain)、ラジオスターズのライブなど。オンリーワンズは私のレパートリーではなく、知り合いから昔借りたきり全然聴かず放置していたものです。

実際に踏み台を始めたら、なぜかオンリーワンズにはまってしまったんですよね。

The Only Onesは英国のバンドで、70年代の終わりから80年代初頭、ほそぼそと一部マニアの支持を得ていたようです。カテゴリはニューウェーヴかな。ポスト・パンクとの分類も。後には日本人をメンバーに迎えて日本公演もおこなったとか。
実質的にピーター・ペレット(Peter Perrett ヴォーカル/ギター/ソングライター)のワンマンバンドで、ほかのメンバーは全く目立ちません。

そのピーターの声や歌い方がなんともいえず心地よいのです。
声は低めでかすれたり、時々高く張り上げたりして、シド・バレットに郷ひろみをたらしたような印象。
1曲1曲は短くてキャッチー。バラエティに富んでいて飽きません。ややちゃちっぽく、軽く聞き流せるが多少の毒も含んでいて、万人向けではなさそう。シド・バレットのファンなら聴いて損はないと思いますよ。

すっかり気に入って、テープを貸してくれた友人を訪ね、テープは返さずオンリーワンズのCD(ベスト版やライブばかり)を何枚か借りてきました。とりわけ初期の雰囲気が私の好みに合うようです。

ピーター・ペレットの歌はヘタです、はっきり言って。不安定だし、ライブでは声が低すぎて聴いて苦しくなるほど。
ベスト版CD"The Immortal Story"には、アルバムとは別バージョンの曲がいくつか収録されていて楽しめます。とりわけ"Oh Lucinda (Love becomes a habit)"というラヴソング(?)は、アルバムでは割合洗練された印象だったのに、このバージョンでは声が汚くて、体調不良がもろ出た、というか、時々痰が絡んだような感じなのに、平気で録ってる。そんなの通常なら不快・・・ひいき目に評価しても「痛々しい」ってとこでしょうが、好きになるとオソロシイですね、妙に可愛く聞こえちゃうんです。まさしくPeter becomes a habit.

あ、それで踏み台昇降の成果は? わはは、別の機会に譲りましょう。
スポンサーリンク
投稿者:ルノ 23:09 | コメント(0) | トラバ(0) | 70年代ロック