2006年12月13日

稼ぐに追いつく貧乏なし

どのブログでも、他者からの介入(トラックバックやコメントのことです)に対して、禁止語句などのフィルタが設けられています。

ここでもトラックバックの禁止ワードに『稼ぐ』『儲ける』『アフィリエイト』その他もろもろを設定しております。
『!!』や『★』なども該当語だったのですが、TBとコメントの禁止ワードが共通だと知り、一部は解除しました。ま、コメントはほとんど来ないから大丈夫でしょうが、もし悪気なくして拒絶に遭ったなら、ちょっとでも怪しげな言葉は除いてくださいませ。

自身も広告を貼っておきながらそんな言葉を排除しなければならないとは、むなしくも嘆かわしい事態です。

そもそも『稼ぐ』とは良いことなのです。

『稼ぐに追いつく貧乏無し』といいますよね。
そりゃ稼いでさえいれば貧乏とは無縁でしょ。
いえいえ、違いますよ。この成句の意味は『常に精を出して働いていれば貧乏に苦しむことはない』です。

『稼ぐ』の第一の意味は精を出して働くです。
出稼ぎ、共稼ぎなどの『稼ぎ』は働くことです。『♪ある日せっせと野良稼ぎ〜』なんてのもそうですね。

働けばたいてい収入があるから、『働いてお金を得る』と語義が広がったようです。
お金だけでなく、点数や星や時間なども稼げます。上役にゴマをすって点を稼いだり、姑息な(一時しのぎの)対応で時間を稼いだり・・・あまり感心しないことにも使われるようになりました。『荒稼ぎ』とは強盗などを指すこともあります。

現代において、とりわけネット上で、『稼ぐ』という言葉は、「初心者が」「アフィリエイトで」「楽して」「寝ながら」などと組み合わされて活躍し、『精を出して働く』ことなどどこかへ吹き飛んでしまいました。

現実には無知な素人が寝ていてラクラク稼げるはずはありません。真に受けると高い授業料となりますぞ。

日本人は伝統的に、額に汗して働くことを尊んできましたが、稼ぐに追いつく貧乏なしと信じてせっせと働いた庶民が、果たしてどれほど報われてきたのでしょう?
働けど働けど楽にならない、稼いでも稼いでも貧乏に追いつかれるのが人生の真実なのです。
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投稿者:ルノ 22:30 | コメント(0) | トラバ(0) | イチャモン日本語
2006年11月16日

初老にして惑わず

晩秋。ああ初老。初老とは40歳の別称(異称)です。
別称であるからには、漠然と「40歳くらい」を形容するのではなく、厳密に「40歳」という数詞の言い換え語でした。「20歳」を廿(はたち)と呼ぶのと同様です。
40歳(数え年で?)を迎えた日から初老であり、41歳になれば初老から離れるということです。

むろん言葉の意味が変遷していくのは世の常。
寿命80有余年の昨今、40歳で「老」とは実状から甚だしく逸している。という共通認識のもと、初老年齢は伸びる一方です。

30年くらい前の国語辞典には『現在では50歳前後を指す』とあります。
十数年前の辞書では『老年期に入るころ』と曖昧な記述。
21世紀の今、50歳の人を初老呼ばわりした日にゃ、口も利いてもらえないでしょう。
最近の小説などから窺うに、60歳を過ぎたあたりが初老と見なされているようです。

昔は平均寿命が短かっただけでなく、栄養状態も悪くて老けるのが早く、40歳まで生き延びれば老人の仲間入りをする準備が必要でした。

現代の人類は(特に先進国では)いつまでも若々しくて長生きするものの、精神年齢の発達までもが抑制されているようです。
40歳は「不惑」という呼称も持ちますが、40過ぎての引きこもりやすねかじりも珍しくなく、無事就職・結婚しても虐待やセクハラに走り、出世して名を上げたかと思えば軽薄な言動が元で失脚したり逮捕されたり、惑いっぱなしが現実です。
「人生50年」時代に戻ってみると、案外充実した一生を送る人が増えるかもしれません。
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投稿者:ルノ 18:52 | コメント(4) | トラバ(0) | イチャモン日本語
2006年10月23日

先勝・大安・友引

日本シリーズがたけなわです。
2回終わっただけで「たけなわ」という表現は気が早くないか? この勝負は先に4勝したほうが日本一になるので、最短の4回で決まるなら、2回が中間というケースもありえます。そんなふうな一方的展開ではあまり盛り上がらず、たけなわかどうか不明なうちに終わっちゃうかな。

先に4勝? 後に4勝しても逆転はムリ?
後に4勝は不可能ですよ。片方が4勝したら以降の試合は打ち切られるんだから。

ならば「先に4勝すれば日本一」ではなく「4勝すれば日本一」と言えば済むと思うが。

「先に4勝」は取り立てて「違和感を感じる」ほどではありませんね。
「後の後悔」「急いで急行する」などと違って、見た目の重複がないからでしょうか。

これは重複表現ではなく、慣習的説明過多です。「そう言ったほうが呑み込みやすい」という程度のものです。実はこうした過剰説明を完全に排除すると、文章はまことに味気ないものとなってしまう、のみならず誤解を招くおそれが無きにしも非ずなのです。
日本ではしつこいくらい懇切丁寧に説明しないと(いや、したとしても)わかってもらえない・・・ような風潮がありますし。

ところで日本シリーズは日本一を決めるゲームでありますが、負けた側は日本二(第2位)ということになるのでしょうか。そういうわけでもないようです。スポーツ無知な私にはよくわからん。
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投稿者:ルノ 21:22 | コメント(0) | トラバ(0) | イチャモン日本語